ナビタイム、トラックカーナビ等にてETC専用料金所回避ルート提供開始
2022/8/19(金)
株式会社ナビタイムジャパンは、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」等にて、高速道路のETC専用料金所を回避するルートと、地図上でのアイコン表示機能を提供開始する。8月10日付のプレスリリースで明かした。
国土交通省は、利用者の利便性向上や料金所の管理コスト削減等を目的に、ETC専用化等による料金所のキャッシュレス化・タッチレス化を推進している。同省および高速道路会社6社は、その目的やロードマップを2020年12月に公表しており、2022年8月1日時点で、全国44カ所の料金所がETC専用となっている。ETCの利用率は、2022年5月時点で93.9%だが、一方で、「トラックカーナビ」には、ETCを取り付けられない仮ナンバー車を運搬する陸送業者などからの「ETC専用料金所を通らないルートを検索できるようにしてほしい」といった意見があるという。
今回追加した機能は、「トラックカーナビ」のほか、カーナビアプリ「カーナビタイム」、バイク専用ナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」にも対応する。目的は、ETC専用料金所にETC非搭載車が誤進入することを防ぎ、安心・安全な運転をサポートすることだ。
さらに、同機能は、ルート検索条件設定で「ETC利用」をOFFにすることで、ETC専用料金所を利用しないルートを検索できる。高速料金表示も、ETC割引を適用しない金額を表示する。
また、同機能では、地図上に表示されるIC(インターチェンジ)のアイコンの色で、ETC専用かどうかを判別できる(青色:一般IC、紫色:ETC専用、スマートIC)。「トラックカーナビ」や「カーナビタイム」はプロドライバーのユーザーも多く、ナビゲーションをせずに走行するケースも多い。そのため、ナビゲーションをしていないときでも、地図上で、ETC専用料金所かどうかがわかるようになっている。
また、バイクのETC利用率は、自動車と比べると、ETC非搭載車の割合が多いと同社は考えたという。このため、「ツーリングサポーター」においても、同機能に対応した。
加えて、「カーナビタイム」での同機能は、ETC非搭載車がETC専用料金所に誤進入してしまったケースも想定している。高速道路走行中のナビゲーション画面上の料金所情報に、サポートレーンをアイコンで表示し、どこにサポートレーンがあるのかを確認できる。