ナビタイムジャパンが「蹴球都市」静岡県藤枝市と観光や交通DX実証
2024/7/23(火)
ナビタイムジャパンは、静岡県藤枝市と共同で「蹴球都市藤枝 Next100 スポーツツーリズムプロジェクト」を進めると7月19日、発表した。観光庁「観光DXによる地域経済活性化に関する先進的な観光地の創出に向けた実証事業」の採択事業で、9月をめどに実証実験を始める。地域の事業者と連携して観光、交通や消費活動の利便性向上を図る。
藤枝市は、Jリーグクラブ藤枝MYFCのホームタウンで「サッカーのまち100周年」を掲げる。「プロジェクト」では、地域事業者と藤枝市の「コミュニティプラットフォーム」をつくり、事業者に対してプラットフォーム上で仕入れなどの効率的な動作を促す。サッカー観戦のチケット販売数、天気や日時に応じた来訪予測などのデータに基づいて生成AI活用のチャットを通じて提案する。
観戦などで市を訪れる人に対しては、ナビタイムジャパンが共同運営するアプリなどを通じて市内の観光・飲食・買い物やアクティビティ予約といった情報を提供。また、相乗りマッチング可能なタクシー、バス、シェアサイクルなど、混雑を避ける二次交通を提案する。大学と連携して地域のデジタル・街づくり人材の育成や活用も進める。
ナビタイムジャパンは経路探索・移動に関する知見を生かして交通やDXと掛け合わせたサービスをさまざまに展開。藤枝市は産官学連携による街づくり、交通の改善、デジタル人材育成などを進めている。両者は24年度から26年度にかけて「プロジェクト」に取り組み、地域活性化を図る。