同実証は、NEDOの「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト（ReAMoプロジェクト）」における「ドローンの1対多運航を実現する機体・システムの要素技術開発」の一環として実施された。

同実証の特長は、ヒューマンエラー防止のため、イレギュラー発生時の音声通知や操作の支援機能を運航管理システムに追加した点だ。これにより、1人の操縦者が、気象条件など運航環境が異なる全国4地点で計5機体を安全かつ効率的に運航し、運航管理システムおよび運用手順の有効性を確認。一方で、機体やシステムの不具合、運航環境の変化といったイレギュラーが同時に発生した場合の課題も確認され、今後のシステム機能や運航管理品質の向上に資するデータを取得している。

なお、3者は、同実証を通じて、イレギュラー対応を含む運航管理システム・運用手順の有効性と課題を確認した。今後の体系的な要件定義においては、実証実験にくわえ、仮想的な環境も活用したデータの蓄積と検証を進めていくという。そして、同実証の知見を、多数機同時運航に関する制度設計にも役立て、ドローンの社会実装に貢献していくと述べている。