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EV向け半導体ソリューションでニデック(旧日本電産)とルネサスが協業

2023/6/8(木)

ニデック株式会社(旧日本電産 以下、ニデック)とルネサスエレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)は6月5日、EV向けトラクションモータシステム「E-Axle(イーアクスル)」の半導体ソリューションにおける協業に合意した。

両社は、今回の協業により、業界最高水準の高性能・高効率と、小型軽量・低コストを同時に実現するX-in-1システム向けに、高品質・高機能なPoCを共同開発する。第一弾として、2023年末までにモータ、インバータ、ギヤにくわえ、DC-DC コンバータ、OBC、電力分配ユニット(PDU)を搭載した6-in-1のPoCを開発する計画だ。

さらに、両社は、第二弾として、バッテリマネジメントシステム(BMS)他も統合して、さらに集積度を高めたX-in-1のPoCを2024年に開発するという。第一弾のPoCでは、パワーデバイスにSiC(炭化ケイ素)を搭載するが、第二弾では、GaN(窒化ガリウム)に置き換えることで、さらなる小型化と低コスト化を図る。

なお、ニデックは、今回の協業で開発したPoCをベースに早期に製品化し、E-Axleのラインナップ拡充にくわえ、量産体制を構築してE-Axle 市場をリードしていくという。一方、ルネサスは、両社で開発したPoCを E-Axleのリファレンスデザインのベースとして活用する。これにより、複雑化するX-in-1システム向けにターンキーソリューションを開発、提供していく予定だと述べている。

▼関係者のコメント
■ニデック 副社長執行役員 車載事業本部長 岸田光哉氏のコメント
ニデック創立50周年の節目に、当社の創業精神である「世界一」を目指す、次世代E-Axle向け、X-in-1システム開発をスタートすることは非常に大きな挑戦です。ニデックグループの持つ車載機能の強みを結集し、車載半導体リーダー企業のルネサスとPoC開発を実現することで、両社がグローバル企業として、世界をけん引していくことを目指します。

■ルネサス 執行役員 兼 ハイパフォーマンスコンピューティング・アナログ&パワーソリューショングループ 共同ジェネラルマネージャー Vivek Bhan氏のコメント
E-Axleにおいて豊富な市場実績を誇り、システムノウハウを持つニデックと協業できることを大変うれしく思います。ルネサスは、本協業においてハードウエア設計だけでなくソフトウエア開発でも主要な役割を果たすことにより、極めて短期間でのPoC開発を実現します。」

(出典:ニデック Webサイトより)

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