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日産、カルコパイライト太陽電池を店舗で実証 スマホ充電などに活用

2025/12/5(金)

日産自動車は12月4日、神奈川県が実施する「次世代型太陽電池普及促進事業」の採択を受けて進めていた事業について、日産神奈川販売のR1東戸塚店にて、自動車販売店として国内初となる次世代型のカルコパイライト太陽電池の実証開始を発表した。
今回の実証は、PXP社が開発したカルコパイライト太陽電池を活用し、実際の生活空間でどのように活用できるかを検証する。具体的には、店舗ガラス面やキャノピー※の円柱部分などに設置し、「見える再生可能エネルギー店舗」として、店内ディスプレイの発電量表示や自動販売機の使用電力、スマートフォン充電器などに活用。来店者が発電電力を体感できる環境を整えているとのことだ。
▼関係者のコメント
■神奈川県 環境農政局 脱炭素戦略本部室 室長 竜江義如氏のコメント
次世代型太陽電池は、「薄く、軽く、曲げられる」という特長があり、これまでの技術では設置が難しかった場所にも設置可能になるなど、脱炭素社会の実現に向けた「切り札」になると考えています。このたび県内企業である日産自動車様とPXP様に協力いただき、自動車販売店という身近な場所に次世代型太陽電池を設置して、発電した電気を店舗内の様々な場所で活用する「見える化実証事業」を進めていただくことになりました。県民の皆様に最先端の次世代技術を体感していただける、とても有意義な取組と感じています。県では、本事業の成果等も踏まえながら、次世代型太陽電池の早期普及に向けて、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
■PXP 取締役 CTO 杉本広紀氏のコメント
私たちが手掛けるカルコパイライト太陽電池は「薄く、軽く、曲げられる」ことに加え、金属と石の材料で形成されているため熱に強く、またつなげて自由な大きさで使用できるのが特徴です。今回の日産店舗では、1メートル以上の横長形状のものを店舗の窓に設置したほか、柱に巻きつける形でも設置しました。発電した電力は自動販売機やスマートフォン充電等に活用していますので、ぜひ来店されたお客さまには実際に電力を使っていただき、次世代型太陽電池について知っていただければと思います。
■日産 日本事業統括部 部長 小塚功子氏のコメント
日産は、2050年までにクルマのライフサイクル全体でカーボンニュートラルを目指しています。走行時CO2排出ゼロの電気自動車の普及に加え、実質再生可能エネルギー100%の「日産でんき」を一般家庭から法人まで幅広く提供し、クリーンな電力をご利用いただける環境を整えています。さらに、自動車販売店として全国で初めてカルコパイライト太陽電池の実証実験を開始し、設置環境や発電量などの検証を通じ、将来的な環境配慮型店舗の導入検討へと繋げていきます。日産は今度も持続可能な未来に向け、挑戦を続けてまいります。
同店舗の様子や関係者のインタビュー

※ 建物の出入口などに設けられる庇(ひさし)(プレスリリースより)

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