ドローンを使って空でプロモーション 日鉄ソリューションズが実証実験
2021/1/8(金)
日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、2020年11月から12月にかけて福島県、静岡県および東京都内で、ドローンを用いた空を情報伝達媒体にする実証実験を実施。1月6日にその内容を発表した。
NSSOLは、東京に本社を構える情報システム会社。コンサルティングや情報システムに関する企画・設計・開発・構築・運用・保守および管理などが主な事業内容だ。2019年12月には、グアムにあるNTTドコモのドコモ5Gオープンラボで、飛行艇ドローンを用いた通信エリア品質調査ソリューションの実証実験を行っている。
今回の実証実験の目的は、空を最大限に活かし、不特定多数の人へ向けて視覚的に情報を発信するドローンソリューションの実現可能性を検証することだ。さまざまなサイズの旗を空中で曳航(えいこう)することで、イベントのプロモーション等の利用だけでなく、人や車が立ち入りにくい場所での災害時の避難誘導などでの将来的な活用が可能だ。
また、5G通信技術と組み合わせることで遠隔地からのドローン操縦なども想定されており、災害時を含めた幅広い用途での社会課題の解決にもつながるという。
NSSOLは、今回の実証実験を行う前に、人工的に風を発生させる施設で風洞実験を行い旗を曳航する時にドローンにかかる負荷を算出した。この風洞実験を通して、各種ドローンがどのくらいの風力下で、どのくらいの大きさの旗を曳航できるのかシミュレーションすることができ、環境や目的に合わせた最適な組み合わせを実証している。
なお、今回の実証実験には、航空宇宙技術をコアとしたテクノロジーカンパニーのスペースエンターテインメントラボラトリーが協力した。
(出典:日鉄ソリューションズ プレスリリースより)