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WILLER、京丹後市でAIオンデマンド交通の導入実験

2021/1/8(金)

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実証に用いる AIオンデマンド交通「WILLER mobi」、使用車両

WILLER株式会社(以下、WILLER)は、京都丹後鉄道沿線地域におけるAIオンデマンド交通導入実証実験を、京都府京丹後市で実施すると発表した。京都府の協力のもと、生活に必要な交通サービスの確保による生活水準の向上と地域経済の活性化を目指す。

この実験は、令和2年度国土交通省「日本版MaaS推進・支援事業」の一環で、新たなモビリティサービスによる地域の交通課題解決に向けたモデル構築推進を目的としている。

WILLERは、昨年度からMaaSの実証実験に取り組んでおり、日本初の距離制運賃に対応したQR決済システムの導入などを実施している。今年度からはグループ会社WILLER TRAINSが運行する京都丹後鉄道の駅を拠点に、新たな交通サービスとしてAIオンデマンド交通を導入することを目指しており、第1弾として今回京丹後市で検証を行う。

京丹後市は少子高齢化が進んでおり、国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、2045年には65歳以上が約49.5%に上ることが予測されているという。また、地域郊外型の都市計画となっており、買い物や通院のほか、通勤・通学などにおいても自家用車への依存度が高い状況だ。

このような状況下において求められるのは、免許を返納したい高齢者が自由に外出できることや共働きによる家族の送迎の負担軽減をはじめ、家族での外食や地域交流の場へも気軽に参加できるような新しい交通サービスだ。また、コロナ禍でライフスタイルが変化し地元で生活する時間が増えたため、生活圏内を安心してストレスなく移動できるサービスへのニーズも高まっている。

WILLERはこれらの社会課題の解決を目指し、AIオンデマンド交通「WILLER mobi」を用いた実証実験を行う。

「WILLER mobi」は、地域住民が移動手段を共有する新しい交通として作られたサービス。出かける際にアプリや電話で車両を呼び出すと、指定した場所へ10分程度での配車が可能だ。目的地までスムーズに安心して移動でき、自宅から約2kmの生活圏内を自由に移動できるという。AIルーティングによる効率的な運行と需要の先読みが可能で、移動時間やコストの最適化が可能となっている。

対象エリアと期間は、それぞれ以下の通り。
・京丹後市峰山町エリア:令和3年1月26日(火)~2月8日(月) 8:00~17:00
・京丹後市峰山町・大宮町エリア:令和3年2月9日(火)~2月22日(月) 8:00~17:00
(2月12日・13日・19日・20日のみ、18:00~25:00も利用可能。)

利用には、無料モニターへの応募が必要だ。(http://trains.willer.co.jp/campaign/mobi_demonstration/から、詳細確認・応募が可能。) その後、利用時に、乗車場所と目的地を決め、無料モニター向けアプリまたはコールセンターで予約ができるようになっている。

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「WILLER mobi」の対象エリア



AIオンデマンド交通の他にも、「WILLER mobi」と公共交通のスムーズな乗り継ぎ検索、タクシー配車予約、デリバリーサービスなども利用可能とのことだ。

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