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札幌市でデジタルサイネージ搭載の案内板を設置 観光案内・災害情報を切り替え可

2021/1/8(金)

設置したデジタルサイネージ
右:すすきの交差点付近(南4条西4丁目)、左:チカホ(札幌駅前通り地下歩行空間)

広告代理店の表示灯株式会社は、札幌市中心部の5カ所に、非常時に必要な情報を適宜提供できる広告付きの札幌市総合案内板を設置した。

同社の発表によると、この事業の背景には2018年に発生した北海道胆振東部地震の際、停電によって外国人を中心とした観光客に十分な情報提供ができなかったことや、デジタルサイネージを搭載していない観光案内サインでは常に最新情報を提供することが困難、といった現状があるという。この課題を踏まえ、札幌市観光・MICE推進課が主体となり、非常時に観光客の安全を守ることを目的として実施した。
※2 MICE: Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行)、Conference(国際会議・学術会議)またはConvention、Exhibition(展示会)またはEventの4つの頭文字を合わせた言葉。ビジネスと関わりがあり多数の人の移動を伴う行事などを観光および旅行の観点から着目した総称。(参照:Wikipedia)

今回設置した総合案内板は、75インチデジタルサイネージを採用し、多言語による情報提供が可能となっている。

通常時は、観光客に観光情報を提供し、地図を用いて名所旧跡の場所を案内する。また、非常時にはメールまたはCMS(コンテンツマネージメントシステム)によって、災害時に必要な情報の発信表示に切り替えて、情報提供を行うことが可能だ。
※Contents Management Systemの略称。Webに関する専門知識が無くても、Webサイトやコンテンツを構築・管理・更新できるシステムのこと。

また、UPS(無停電電源装置)を装備することによって、災害によって通常の電力供給が受けられない場合には自動的に電力システムを切り替え、表示システムを維持することができる。

今回の設置や情報更新などの維持運営管理にかかる費用は企業からの広告掲出料からまかなわれ、その収益は地域課題解決や地域価値向上につながるエリアマネジメントにも活用される。

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