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NTTデータCCSなど4社、福岡市のUR住宅で宅配ロボット実証 スマホで自室まで自動配送

2025/10/31(金)

NTTデータCCSは、オプテックス、Netsdar Robot Solutions、日本オーチス・エレベータと共同で、宅配ロボットが荷物を自室の玄関先まで自動配送する実証実験を福岡市内のUR賃貸住宅で実施する。スマートフォンアプリを介して自動ドアやエレベーター、配送ロボットが連携。宅配業界が抱える人手不足や再配達問題の解決を目指す。

今回の実証実験は、先進的なまちづくりプロジェクト「Fukuoka Smart East」の一環として、2025年11月5日と6日の2日間にわたり、福岡市東区のUR賃貸住宅2箇所で実施される。

実証の内容は、宅配事業者がマンションのエントランスに到着したところから始まる。宅配事業者はスマートフォンアプリを操作し、エントランスの自動ドアを解錠。マンション内に入ると、荷物を配送ロボットに載せる。

その後、ロボットはエレベーターと連携し、目的の階まで自動で移動。目的階に到着すると、居住者のスマートフォンに通知が届き、居住者はアプリ操作で自室の玄関ドアを解錠する。ロボットは玄関先まで荷物を届け、配送を完了するという流れ。

この一連のプロセスは、スマートフォンアプリをハブとして、自動ドア、エレベーター、配送ロボットという異なるシステムがシームレスに連携することで実現される。

代表企業であるNTTデータCCSがシステム全体のインテグレーションを担い、オプテックスが自動ドアセンサーと連携システム、日本オーチス・エレベータがエレベーター連携システム、そしてNetsdar Robot Solutionsが配送ロボットをそれぞれ提供する。

この仕組みが社会実装されれば、宅配事業者は各住戸の玄関先まで行く必要がなくなり、配送業務の大幅な効率化が期待できる。また、居住者は在宅・不在にかかわらず荷物を受け取れるようになり、再配達の削減にもつながる。

4社は、この実証を通じて技術的な課題や運用上の改善点を洗い出し、宅配業界の人手不足や再配達といった社会課題の解決に貢献していくとしている。

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