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NTT東日本ら、ICTを活用したキャンプ場や周辺地域活性化の実証実施

2023/2/15(水)

スマートチェックイン
取り組みイメージ

東日本電信電話株式会社 千葉事業部(以下、NTT東日本)らは、ICTを活用したキャンプ場運営のスマート化、およびキャンプ場を起点とした周辺地域活性化の実証実験を開始する。2月13日付のプレスリリースで明かした。

近年のキャンプ人口増加により、キャンプ場を起点とした地域経済圏の活性化への期待が高まっている。一方で、既存のキャンプ場の多くは、予約から来訪者対応、施設の運営作業など一連の業務が増加傾向にあり、稼働効率化や利用者の利便性向上に課題を抱えている。

このような課題解決に向け、株式会社R.project(以下、R.project)、同社グループである株式会社Recamp、およびNTT東日本は、RECAMP館山(千葉県館山市)で「ICTを活用したキャンプ場運営のスマート化・周辺地域活性化に関する実証実験」を2022年3月から実施した。

このとき実証では、スマートチェックインのデモ環境を構築し、全国のキャンプ場において平均5時間/日と多大な労力がかかっているチェックイン業務削減の有効性等を検証している。さらに、キャンプ場周辺地域の魅力的な観光施設や温浴施設とキャンプ場のセット予約を開始することで、キャンプ場周辺地域への誘客や消費を促す機会を創出した。

今回の実証では、R.projectと共に、昭和の森フォレストビレッジ(千葉市緑区)において実施する。具体的には、R.projectが提供するキャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」と連携したスマートフォン用アプリを開発し、スマートチェックイン(受付業務のICT化)、周辺地域への誘客による地域活性化を実現する。

スマートチェックインでは、利用者の利便性が向上するとともに、キャンプ場スタッフの受付対応業務の省力化により、その他業務への効率的な業務配分に寄与し、キャンプ場のサービス向上を図る。

一方、周辺地域への誘客による地域活性化では、「なっぷ」におけるキャンプ場の予約時に、施設利用券(一部特典付き)とのセット予約、および専用アプリ上での施設利用券の提示や周辺施設の情報配信を実施する。メイン利用者であるファミリー層に人気のいちご農園や、キャンプ後に人気の温浴施設と連携する予定だ。

なお、両社は、今回の実証実験により、ICTを活用したスマートキャンプ場や、キャンプ場を起点とした地域活性化の取り組みなどの有効性を検証し、本格実装に向けた検討を進めていくという。そして、これらの取り組みを通じて、スマートシティを形成するノウハウと実績を蓄積し、今回の事例をショーケースとして、全国のキャンプ場・自治体への普及拡大を図っていくと述べている。

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