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NTT西日本ら、レベル4自動運転に資する通信システム等の検証実施

2025/7/31(木)

実証使用車両

NTT西日本 高知支店、NTTビジネスソリューションズ、マクニカの3社は7月29日、実証機関としてコンソーシアムを構成し、総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に採択されたことを発表。高知県高知市を実証地域とし、協力機関※1である、高知市、とさでん交通、高知赤十字病院、イオンモール高知、四国旅客鉄道、高知県と連携して、安全かつ効率的なレベル4自動運転に資する通信システム等の検証に着手するという。

同実証の目的は、自動運転バス運行における技術的課題である「緊急自動車接近時の安全な一時停止・再発進」の仕組みの検証だ。具体的には、緊急自動車の位置情報や車線情報を把握する位置把握システムを構築し、自動運転車両が安全な場所で一時停止・再発進できるよう、遠隔監視システムおよび車載システムの改修を行う。これにより、自動運転車両が緊急自動車の通行を妨げることなく、他の交通参加者と同様に安全に停止・再発進できることを実証し、自動運転車両と緊急自動車が共存可能な交通網の確保を目指す。

さらに、同実証では、異なる2車種の自動運転車両を用いて検証を行い、構築するシステムが自動運転車両のメーカーに依存せず、安全確保の課題を解決できることを目指すという。使用車両は、Navya Mobility社製EVO(エヴォ)とティアフォー社製 Minibus(ミニバス)の予定だ。

なお、3社は、今後緊急自動車接近時の安全な一時停止・再発車のしくみを確立させることで、今回の実証実験ルートのような緊急自動車の走行が多く見込まれる箇所でも、自動運転車両を走行させることを可能とし、自動運転車両が走行できるエリアを広げていくと述べている。

※1 協力機関・・・本実証に協力する自治体・法人等で、住民への説明など各種調整の支援や、コンソーシアムに対し実証に向けた指導等を実施(プレスリリースより)

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