NTT西日本ら、ドローンによる広葉樹資源情報のデジタル化実証実験開始
2020/12/26(土)
NTT西日本とジャパン・インフラ・ウェイマーク(以下、JIW)は22日、岡山県真庭市でドローンによる広葉樹測量、およびAIによる樹種・材積量の視える化についての実証実験を開始すると発表した。
広葉樹の多くは天然林で生育しているため、生息・分布状況の把握が困難であり、野放しのままでは土砂崩れなどの災害を引き起こす危険性がある。加えて、密生地以外の広葉樹は、伐採・運搬のコストが高く、広葉樹の区画毎の材積状況の事前把握が重要課題だった。今回の実証実験では、ドローン空撮・測量によるデータ収集、データ加工および人工知能モデルによる解析、調査・解析結果の比較・評価の3段階で行う。実証実験は今年11月から21年3月、岡山県真庭市鉄山の約10haを対象に実施する。
また、調査・解析結果の比較・評価では、AIを活用してディープラーニングで植生を識別する研究などを行う京都大学の伊勢武史准教授と連携する。
岡山県真庭市では、豊かな森林資源を生かし、バイオマスを活用したエネルギーの利用、協働を進めている。今回の検証を通じて、正確な材積量の把握によるバイオマス発電燃料のさらなる安定調達と、地域内エネルギー利用を拡大し、地域全体での資源循環・経済循環モデルの構築を進めていく予定だ。
NTT西日本グループは、樹木測量による材積量の視える化を他エリアにも展開し、各エリアのバイオマス関連事業者と連携することで、さらなる地域課題の解決に貢献すると述べている。
(出典:NTT西日本、およびジャパン・インフラ・ウェイマーク Webサイトより)