ニュース

小田急箱根、ペロブスカイト太陽電池の実証に参画 箱根湯本駅などで有効性検証

2025/11/5(水)

小田急箱根、ペロブスカイト太陽電池の実証に参画 箱根湯本駅などで有効性検証

PSC普及・啓発活動(早雲山駅)(早雲山駅)

小田急箱根は、マクニカが代表事業者として実施する「神奈川県次世代型太陽電池普及促進事業」に協力事業者として参画し、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の実証実験を開始する。箱根エリアでは初となる取り組みで、箱根湯本駅と早雲山駅にPSCを設置。これまで設置が困難だった場所での有効性を検証するとともに、観光客への普及啓発も行う。
ペロブスカイト太陽電池(PSC)は、「軽い・薄い・曲がる」といった特徴を持つフィルム型の次世代太陽電池として、世界的に注目を集めている。従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった建物の壁面や曲面、耐荷重の低い屋根などにも設置できるため、再生可能エネルギーの導入ポテンシャルを飛躍的に高める技術として期待されている。

今回の実証は、このPSCの早期社会実装を目指す神奈川県の事業の一環として実施されるものだ。代表事業者であるマクニカがシステム設計やデータ取得などを担当し、小田急箱根は実証フィールドとして箱根湯本駅と早雲山駅の施設を提供する。

実証期間は2025年11月から2026年2月までの4ヶ月間を予定。多くの観光客が利用する駅施設にPSCを設置することで、技術的な有効性を検証するだけでなく、来訪者に対してPSCの認知度向上や理解促進を図る普及啓発の役割も担う。

小田急箱根グループは、すでに箱根登山電車などの動力にグリーン電力を導入しているほか、箱根海賊船へのカーボンオフセット燃料の導入や、箱根登山バスでのEVバス運行など、脱炭素化に向けた取り組みを積極的に進めている。今回のPSC実証への参画は、これらの取り組みをさらに一歩進めるものであり、環境先進観光地としての箱根のブランド価値向上にもつながることが期待される。

PSC普及・啓発活動(箱根湯本駅)

PSC普及・啓発活動(箱根湯本駅)

get_the_ID : 248819
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

自動運転特集

ページ上部へ戻る