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OSSと自然電力、EVの充放電を制御する実証実験を舞鶴市で実施へ

2022/6/10(金)

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下、OSS)は、自然電力株式会社(以下、自然電力)とともに、京都府舞鶴市(以下、舞鶴市)にて、EVの充放電を制御する実証実験を2022年7月1日から開始する。6月8日付のプレスリリースで明かした。

舞鶴市とOSSは、包括連携協定を2019年4月に締結した。両者は、「社会と環境と経済が調和する持続可能なまちづくり(再生可能エネルギー自給率向上への挑戦)」を掲げ、舞鶴市の再生可能エネルギー100%のまちづくり実現への取り組みを推進している。具体的には、太陽光発電・蓄電システムやEMS(エネルギーマネジメントシステム)の導入など、省エネ・創エネ・蓄エネなどを組み合わせたトータルなエネルギーソリューションを活用するというものだ。

CO2排出量ゼロの電力は、EVと再生可能エネルギー発電設備を組み合わせることで利用可能だ。中でも、EVからの充放電を行うためのEV用パワーコンディショナーであるV2H充放電設備は、EVを蓄電池のように利用でき、再生可能エネルギー発電設備からの余剰電力を無駄にせず蓄えることができる。このため、災害時にはEVが電力供給源となり、平常時にも電気代削減効果が期待できる。

今回の実証実験では、舞鶴市が公用EVを提供し、OSSは舞鶴東体育館にカーポート型太陽光発電・蓄電池設備、およびV2H充放電設備を新たに導入する。そして、EMSによる定置型の蓄電池自動制御、および「DriveKarte S」での車両予約管理を行う。EV制御は、自然電力が開発・提供するアグリゲート・エネルギーマネジメント・システム「Shizen Connect」で実施する。これにより、再生可能エネルギーの自給率向上およびピークカットによる経済性の向上などを検証する。

また、今回の実証実験では、V2H充放電設備を活用して、EVを蓄電池のように利用する。これにより、太陽光発電設備からの余剰電力を蓄え、電力使用コストの削減、および災害時の電力供給源としてのEV活用が期待できる。

なお、OSSと自然電力は、今回の舞鶴市をモデルケースとした成功事例を、同様のエネルギーマネジメントでの課題を抱える日本の地方自治体へ展開することで、脱炭素社会の実現に貢献すると述べている。

(出典:オムロン Webサイトより)

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