Osaka Metroら、大阪・関西万博での来場者輸送需要に向けた実証実験開始
2021/11/25(木)
大阪市高速電気軌道株式会社(以下、Osaka Metro)は、2025年大阪・関西万博会場内外の輸送において、レベル4を見据えた自動運転車両を核とした次世代の交通管制システムの提供を目指した実証実験を行う。11月22日付のプレスリリースで明かした。
同実証実験は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、株式会社NTTドコモ、株式会社大林組、関西電力株式会社、株式会社ダイヘン、凸版印刷株式会社、日本信号株式会社、パナソニック株式会社、BOLDLY株式会社と共同で行う。大阪・関西万博では、多くの来場者輸送需要が予想されている。同実証実験の目標は、そのような中での待ち時間のない効率的な移動と、未来社会における自動運転車両を組み込んだ次世代の交通管制システムの構築や新たな移動体験、事業性の検証だ。さらに、将来的には同実証実験で得られたノウハウを、都市OS※との連携に活用し、「いのち輝く未来社会」づくりに貢献する。
※都市OSとは、都市に存在する膨大なデータを蓄積・分析するとともに、他の自治体や企業、研究機関などと連携するためのデータ連携基盤。「相互運用(つながる)」「データ流通(ながれる)」「拡張容易(つづけられる)」という3つの要件から成り立つ。(プレスリリースより)
具体的には、万博会場を想定した1周約400メートルのテストコースを整備し、複数台の自動運転車両を運行させる。これにより、自動運転走行の一元管理の課題抽出と、非接触充電による電動モビリティへの充電制御に関するエネルギーマネジメントの技術を検証する。そして、より渋滞の少ないエネルギー効率のよい次世代都市交通システムの構築に向けた実証を行う。また、車両の運行を管理する手法・システムを企画し、マネジメントする高度な専門人材の育成を行う。ならびに、将来の自動運転化によるさまざまな技術・サービスについても活用の可能性を検証する。
検証するのは、「MaaSアプリ・顔認証」「自動運転」「車内コンテンツ」「低速自動運転・パーソナルモビリティ」「モビリティの管理」「信号協調」「道路での非接触充電・発電」「保険・リスク管理」の8項目だ。なお、同実証実験は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会および大阪商工会議所が、企業等による万博開催の機運醸成と未来社会を見据えたイノベーション創出に向けた「夢洲における実証実験の公募」を実施し、これに提案し採択されている。
(出典:Osaka Metro Webサイトより)