ソフトバンクとパシフィックコンサルタンツ、「全国うごき統計」を提供開始
2020/12/14(月)
パシフィックコンサルタンツは10日、ソフトバンクと協業で交通手段や経路を含めた人の移動に関する統計データ「全国うごき統計」の提供を開始すると発表した。
近年、社会課題は複雑に変化し、あらゆる分野においてデータに基づいた的確な対応が求められている。そこでソフトバンクとパシフィックコンサルタンツは、人の移動に関するデータを可視化することにより、社会課題の解決や産業の活性化に貢献することを目指す。今回の統計データは、メッシュOD量、交通施設OD量、断面交通量の3種類を提供する。
メッシュOD量は、全国を1キロメートル四方に区切ったメッシュ区画を発着点として、別のメッシュ区画から移動した人数、または別のメッシュ区画まで移動した人数を示す。
交通施設OD量は、駅や空港といった特定の交通施設を発着点として、別の交通施設から移動した人数、または別の交通施設まで移動した人数を表示する。
そして、断面交通量は特定の二つの交通施設間を結ぶ経路を移動した人数を時間帯ごとに推計したデータだ。
データの対象となる交通機関は、高速道路を走行する自動車、鉄道、飛行機の3種類。一般道路を走行する自動車については、今後対象に加える予定だ。
ソフトバンクとパシフィックコンサルタンツは、人の移動に関するデータを、経済活動・各種インフラ・天候などに関するデータや各種サービスと組み合わせて、さらに有効活用することで、社会課題の解決などに貢献することを目指すと述べている。