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パナソニックエナジー、Amazon傘下のZooxに車載電池を供給 ロボタクシー分野へ参入

2025/11/28(金)

パナソニック エナジーは、米Amazon傘下で自動運転ライドシェアサービスを展開するZoox(ズークス)と、複数年にわたる車載用円筒形リチウムイオン電池の供給契約を締結した。2026年初頭から、パナソニック エナジーの最新型電池2170セルをZooxのロボタクシー車両向けに供給する。急成長が見込まれるロボタクシー市場に参入し、事業の新たな柱として育成する。

Zooxは、ハンドルやペダルがなく、乗客が対面で乗車する独自のロボタクシー車両を開発し、米国で配車サービスの展開を目指している先進モビリティ企業だ。

今回、パナソニック エナジーが供給するのは、高いエネルギー密度と優れた安全性・信頼性を両立させた円筒形リチウムイオン電池2170セル。これまで多くの電気自動車(EV)に採用されてきた実績があり、パナソニック エナジーの電池に起因する車両リコールは一件も発生していないなど、その品質は高く評価されている。この実績が、安全な乗車体験を最優先するロボタクシーにとって不可欠な要素であると判断された。

パナソニック エナジーは2026年初頭から、まずは日本の工場で生産した電池の供給を開始し、将来的には米国のカンザス工場からも供給する計画だ。

ロボタクシー市場は、米国を中心に急速な成長が見込まれている。市場調査会社のレポートによれば、米国のロボタクシー市場は2030年までに年平均70%以上の成長が予測されており、世界市場も400億ドルを超える巨大市場へと拡大する可能性がある。

これまでEV向けを中心に事業を展開してきたパナソニック エナジーにとって、今回の契約は、成長著しいロボタクシーという新たな市場への本格参入を意味する。同社は、この新たな機会を捉え、事業のさらなる拡大を目指すとしている。

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