ルネサス、マイクロソフトと協業 コネクテッドカーの開発加速に貢献
2021/1/15(金)
ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)は、Microsoft(以下、マイクロソフト)とコネクテッドカー開発での協業を発表した。ルネサスの車載用SoC(System on Chip)R-Carを搭載したR-Carスタータキットが、マイクロソフトのモビリティ業界向けプラットフォームMicrosoft Connected Vehicle Platform(MCVP)の開発環境として利用できるようになった。
MCVPは、Azureクラウド、AI、エッジサービスのプラットフォームと、パートナーエコシステムを組み合わせたもので、モビリティ関連企業はこれを活用して各種ソリューションを構築することができる。例えば、車両のプロビジョニング、双方向のネットワーク接続、機能の継続的なOTA(Over The Air)アップデートなど、モビリティ関連企業がサービスを迅速に提供できるよう支援するプラットフォームだ。ユーザーは、その開発環境として、R-CarスタータキットおよびBSP(Board Support Package)、R-Car用マルチメディアパッケージ、ならびにMCVPのコンポーネントを利用できる。R-Carスタータキットは、Azure IoT Edgeデバイスとしても認定されており、そのほかにもルネサスは、Azure IoT HubとAzure IoT Edgeのパートナとしても認定されている。
この開発環境を用いることで、クラウド上やパソコン上で開発したソフトウェアをR-Car SoCに搭載し、自動車や各種モビリティの組み込み環境で事前検証することが可能になる。コネクテッドカー開発における実装上の課題を早期に発見することが可能になり、開発を効率化できる。
ルネサスは今回のマイクロソフトとの協業により、コネクテッドカーの開発を加速し、MaaSビジネス創出の活性化、オンデマンド型ビジネスの早期立ち上げに貢献するとしている。
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■ルネサスの車載デジタルマーケティング統括部、統括部長の吉田 直樹氏のコメント 「コネクテッドシステムやサービスの開発では、ソフトウェア開発の負荷が大きな課題となっています。お客様は、R-CarスタータキットをMCVPの開発環境として使用することにより、自身の付加価値サービスを提供するためのソフトウェア開発にリソースを集中することができます。ルネサスの自動車分野での豊富な実績と、マイクロソフトのコネクティビティにおける専門性を融合することにより、お客様のシステム開発の加速に貢献できることを大変嬉しく思います。」(同社のプレスリリースより)