REXEV、「yOUR」を活用したディマンドリスポンス実証事業実施
2022/11/2(水)
株式会社REXEV(以下、REXEV)は、脱炭素型ライフスタイル転換促進ウェブアプリケーション「yOUR(ユアワー)」を活用した、ディマンドリスポンス実証事業の冬季実証に参加する。10月24日付のプレスリリースで明かした。
「yOUR」は、「どうせなら楽しく、地球に優しい生活を」をコンセプトに掲げている。SBエナジー株式会社、ENEOS株式会社、株式会社エネワンでんき、株式会社東急パワーサプライの4社が、同実証の夏季実証を2022年8月初旬~9月末に実施した。REXEVと神奈川県小田原市(以下、小田原市)は、EVを活用した地域エネルギーマネジメントモデル事業に係る事業協定を締結している。さらに、EVのシェアリングと地域のエネルギーマネジメントを連携させた取り組みを推進しており、EVを動く蓄電池として捉えた脱炭素型の地域交通モデルの構築を目指している。REXEVが運営するEVのシェアリングサービスeemo(イーモ)も、小田原市などで提供中だ。
今回の実証は、2023年1月初旬~2023年2月末(予定)に、「yOUR」の冬季実証と、EVを活用した電力需給ひっ迫状況への節電協力を同時に行う。「yOUR」の冬季実証の対象者は、eemoの会員を含む1都3県(東京、埼玉、神奈川、千葉)の最大10万ユーザーだ。節電協力は、「yOUR」の冬季実証参加者のうち、eemo会員を対象としている。
具体的な内容としては、「外出誘導時にeemoクーポンを発行し外出インセンティブの強化」と「電力負荷の小さい時間帯を狙ってステイ&チャージで集客&電力平準化」を実施する。
「外出誘導時にeemoクーポンを発行し外出インセンティブの強化」では、「yOUR」でポイント等による外出誘導が実施される際に、合わせてeemo会員の実証参加者に対してeemoクーポンを発行する。これにより、外出手段としてのカーシェアサービスを提供し、外出インセンティブを強化する。そして、行動変容型の節電対策を通じた新たな地域エネルギーマネジメントへの貢献性を実証する。
「電力負荷の小さい時間帯を狙ってステイ&チャージで集客&電力平準化」では、「yOUR」の外出キャンペーン実施通知で指定される対象時間帯(以下、キャンペーン指定時間帯)と電力負荷の低い時間帯で、異なる顧客誘導を実施する。キャンペーン指定時間帯では、充電器がある提携ステイスポット(道の駅、ショッピングモール、温浴施設等)で格安でステイ&チャージすることを促す。電力負荷の低い時間帯では、充電と店舗や観光スポットへ顧客誘導を促す予定だ。
また、小田原市は、脱炭素型の地域交通モデルを単に環境負荷の小さい車両等へ転換するだけではなく、地域に付加価値をもたらす複層的な意義を持つものと捉えているという。例としては、地域の再エネ需要のけん引や地域エネルギーインフラの一部として機能する等だ。
さらに、同市は、今回の取り組みを通じ、電力ひっ迫状況の緩和や、地域内でのエネルギー利用の効率化への貢献性を示す。同時に、新たな移動・消費ニーズの喚起による地域経済への好循環創出を目指す。
なお、両者は、2023年1月の実証に向け、eemo会員などの実証協力者、小田原市内の協力店舗、提携ステイスポット等を募っていくと述べている。