中型バス車両による自動運転レベル2の実証を西武バスら5社が実施
2023/6/30(金)
西武バス株式会社(以下、西武バス)や先進モビリティ株式会社(以下、先進モビリティ)ら5社は、中型バス車両による自動運転実証実験を7月に実施する。
同実証は、西武バス、先進モビリティ、日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社(以下、日本ペイント)、日本電気株式会社(以下、NEC)、NECネクサソリューションズ株式会社(以下、NECネクサソリューションズ)の5社で実施する。西武バスは、国立大学法人群馬大学、日本モビリティ株式会社とともに、西武バス路線である西武池袋線の飯能駅南口と美杉台ニュータウン間で自動運転バスの実証を2021年2月~3月に行った。今回の実験では、2021年の実証と同じ区間で自動運転レベル2の実証実験を実施する。
また、今回の実験では、自動運転が正常に作動する環境条件の特定を目的とし、データを調査する。実験結果は、今後西武バスエリア内において自動運転技術の実装を検討する際の基準として活用する予定だ。さらに、自動運転車両の自車位置推定を補強するソリューションとして日本ペイントが開発した「ターゲットラインペイント」を活用し、より安定した自動運転走行を目指す。
くわえて、5社は、輸送の安全性を確保するため、NECが提供する映像の送信画質を最適化する技術により、高画質の映像をリアルタイムで遠隔監視室に配信する。同時に、車内外の状況を映像分析AIにより分析することで、将来的な車内事故の未然防止や、バス走行路線の損傷点検等の実現に向けた検証を行うという。