そらとぶタクシー、eVTOL開発のPLANA USAに出資 日米韓連携で事業化を加速
2025/11/13(木)
「空飛ぶクルマ」による航空運送事業を目指すそらとぶタクシーは、韓国発のeVTOL(電動垂直離着陸機)開発企業であるPLANAの米国法人、PLANA USAへの出資を完了したと発表した。そらとぶタクシーは2040年までにPLANA社製eVTOLを最大50機購入する計画を掲げており、今回の出資により連携を強化。より確実性の高い事業計画の構築を進める。
そらとぶタクシーは、「空の移動を日常に。」をビジョンに掲げ、大阪を拠点に空飛ぶクルマの社会実装を目指すスタートアップだ。同社は、数あるeVTOLの中から、韓国のPLANA社が開発するハイブリッド方式の中距離型eVTOLに着目。2023年6月には、2040年までに最大50機を購入する意向を表明していた。
PLANA社が開発するeVTOL「PLANA CP-01」は、パイロットを含め7名が搭乗可能で、航続距離は予備燃料込みで800km以上という高い性能を持つ。これにより、都市内移動だけでなく、都市間を結ぶ中距離のエアタクシーサービスとしての活用が期待されている。
PLANA社は現在、開発・事業の主軸を韓国から米国へ移管を進めており、米国での型式証明取得を目指している。そらとぶタクシーは、このPLANA社の戦略を後押しし、より強固なパートナーシップを築くため、今回、米国法人であるPLANA USAへの出資を決定した。
出資額は非公開だが、これにより両社の連携は一層深化する。機体の開発進捗や技術情報をタイムリーに共有できる体制が構築され、そらとぶタクシーは、日本国内での運航を見据えた機体仕様の検討や、運航設計、法規制への対応などを、より現実的に進めることが可能となる。
そらとぶタクシーの宝上卓音代表取締役は、「PLANA社の機体は、旅行者やビジネスシーンにおける新たな移動手段の創出に理想的。富裕層だけでなく、誰もが利用できる経済合理性を備えた新しい空のモビリティサービスを日本に根付かせたい」とコメントしている。
そらとぶタクシーは今後、PLANA社との連携を軸に、地方自治体との協業による観光や防災分野での活用など、具体的な社会実装に向けた取り組みを加速させていくとしている。








