実社会に組み込まれる無人自動走行移動サービスの創出 日本総合研究所
2017/11/29(水)
地域交通事業者も導入を望む「限定地域での無人自動走行移動サービス」
多くのオールドニュータウンは公共交通がやや不便な郊外に位置しています。また、住民の新陳代謝があまり進んでおらず、住民の高齢化が進んでいるところが多いのも特徴です。生活の足をマイカーに頼らなくてはならないため、高齢で運転に自信がなくとも免許を返納できず、結果として起こしてしまう不幸な運転事故も少なくありません。これら高齢化地域における生活の足に関する切実な課題については、感度の高い地域交通事業者達は早期から着目されていました。しかし、一定のニーズが感じられる一方で、既存の公共交通手段では採算に乗りにくく対応できない、という現実に直面しています。
そのような中、関西のある地域の交通事業者達が、自ら自動走行研究会を立ち上げました。この自動走行研究会では、バス会社(1社)、タクシー会社(2社)、レンタカー会社(2社)と同一地域内において異なる業を営む交通事業者が、地域の移動課題に対応した自動走行サービス実現という同じ目標に向けて共に取り組んでいます。
当社では、この自動走行研究会と共に、無人走行移動サービスの実現に向けた実証実験を行いました。今回の実証調査は、低速車両・近距離移動サービスへのニーズ確認を目的として、自動走行車両の代わりに普通自動車をドライバーが運転する形で実施しました。次号にて、結果のご報告をしたいと思います。
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