OpenAIとソフトバンク、企業用最先端AIの開発・販売で提携
2025/2/5(水)
OpenAIおよびソフトバンクグループ株式会社(以下、ソフトバンクグループ)は2月3日、個々の企業の全てのシステム、データを安全に統合し、当該企業専用にカスタマイズされた企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」の開発・販売に関するパートナーシップを発表した。
ソフトバンクグループは、OpenAIのソリューションを全ソフトバンクグループ各社に展開するために年間30億米ドル(約4500億円相当)を支払い、世界で初めてクリスタル・インテリジェンスを大規模に導入するとともに、ChatGPT Enterpriseなどの既存ツールも全グループの従業員に展開する。
さらに、OpenAIおよびソフトバンクグループは、日本企業向けにカスタマイズされたクリスタル・インテリジェンスの展開を加速するため、合弁会社である「SB OpenAI Japan」を設立することで合意した。この合弁会社は、日本の主要企業に対して、クリスタル・インテリジェンスを独占的に販売するという。
なお、OpenAI、ソフトバンクグループ、同グループのテクノロジー企業であるArm、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)の4社は、全ての働く人々がより効率的に業務を行い、さらに複雑な問題を解決できるようにするというビジョンを共有していく。そして、クリスタル・インテリジェンスにより、AIエージェントは、企業のニーズに適応する高度なシステム基盤を構築していくと述べている。
▼関係者のコメント
■ソフトバンクグループ 代表取締役 会長兼社長執行役員 孫正義氏のコメント
各企業専用にカスタマイズされた企業用最先端AIであるクリスタル・インテリジェンスを大々的に展開できることを大変うれしく思います。この取り組みは、ソフトバンクグループのみならず、日本および世界中の企業の働き方に大きな革新をもたらすでしょう。ソフトバンクグループは、グループを挙げてこの新しいプロダクトを活用し、OpenAIとの強力なパートナーシップをもって、AI革命を推進していきます
■OpenAI CEO サム・アルトマン(Sam Altman)氏のコメント
ソフトバンクとの本パートナーシップは、我々のビジョンの実現を加速させ、日本を皮切りに、世界で最も影響力のある企業に対して革新的なAIを提供します。
■Arm 最高経営責任者 レネ・ハース(Rene Haas)氏のコメント
Armは、OpenAIおよびソフトバンクグループと提携し、グローバルでの技術におけるエコシステム全体に前例のない生産性を促進することで、新たな指標を設定し、AIエージェントがArmを基盤としたエッジからクラウドまであらゆるところに存在する未来を構築します。私たちはAI革命の最前線に立っており、われわれの高性能でエネルギー効率の高いコンピュート技術が、クリスタル・インテリジェンスの進化にとって重要な役割を果たします
■ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一氏のコメント
OpenAIとのパートナーシップの締結を大変うれしく思います。弊社は長期ビジョンである『次世代社会インフラの構築』の実現に向けて、分散型AIデータセンターや日本国内最大級のAI計算基盤の構築などさまざまな取り組みを推進し、AIの社会実装を目指しています。このたびのOpenAIとの協業が日本の産業をどう変革していくのか非常に楽しみにしております。クリスタル・インテリジェンスの導入と活用をサポートすることで、法人のお客さまの経営変革を実現していきます
(出典:ソフトバンク Webサイトより)