合弁会社設立 ソフトバンクグループら、自動化倉庫サービス提供へ
2023/7/27(木)
ソフトバンクグループ株式会社(以下、SBG)とSymbotic Inc.(以下、Symbotic社)は7月24日、ジョイントベンチャーとしてGreenBox Systems LLC(以下、GreenBox社)を設立すると発表した。
Symbotic社は、エンドツーエンドのAI搭載ロボット、およびソフトウエアプラットフォームにより、サプライチェーンを再構築する自動化技術関連企業だ。同社の自動化システムは、高度な視認・検知機能を備えた完全自律型ロボット群で構成されている。このため、商品の梱包から保管、回収、パレタイズまで行うことが可能だ。さらに、Symbotic社は、GreenBox社と約75億米ドルのカスタマー契約を締結した。これにより、GreenBox社は、warehouse-as-a-service市場において、Symbotic社のシステムの独占プロバイダーとして、サプライチェーン・サービスを提供する。GreenBox社は、Symbotic社の倉庫向け先進AIおよび自動化テクノロジーを運用しアクセスしやすくすることで、サプライチェーン・ネットワークを世界中で自動化していくことを目指す。
また、GreenBox社は、2024年度から6年にわたりSymbotic社のシステムを発注し、Symbotic社の現在の設置ベースを上回る規模で同社の倉庫ネットワークを拡大していく予定だ。なお、Symbotic社は、全システムが稼働した後、GreenBox社から5億米ドル超のソフトウエア、パーツ、サービスの年間収入増加を見込んでいるという。
▼関係者のコメント
■Symbotic Chairman 兼 CEO Rick Cohen氏のコメント
サプライチェーンの変革という、両社共通のビジョンを加速させるこのベンチャーでソフトバンクと提携できることをうれしく思います。GreenBox社を通じて、Symboticのテクノロジーをより多くの顧客に提供し、市場機会を拡大することができます。
■SoftBank Investment Advisers Managing Partner Vikas J. Parekh氏のコメント
GreenBox社は、サプライチェーンにおけるAIやその他の有用技術の強力な可能性を引き出し、「as-a-service」の提供を通じて、より多くの企業が自動化のメリットを享受できるようにします。Symbotic社とのパートナーシップにより、GreenBox社はよりインテリジェントで合理的、かつスケール可能な倉庫管理ソリューションを提供することで、顧客の大規模な設備投資による負担をなくします。
(出典:SBG Webサイトより)