ソフトバンク、デジタルツイン活用でメトロネットワーク運用自動化へ
2025/11/27(木)
ソフトバンクは11月25日、デジタルツインを活用したIPネットワークの運用自動化システム開発と、全国のメトロネットワーク※1での運用開始を発表した。
今回開発した運用自動化システムの特長は、迂回可否自動判定システムと予兆検知基盤だ。迂回可否自動判定システムでは、機器や関連システムから取得した設定情報やステータス情報、作業情報、アラーム情報をほぼリアルタイムに収集し、ネットワークの構成変化に特化したデジタルツイン上で状況を分析。これにより、実際の状態に基づいた自動判定を実現し、サービス復旧までの時間を大幅に短縮する。また、監視工数の削減や個人のスキルに依存しない安定的な運用体制の構築にも寄与しているという。一方、予兆検知基盤では、Telemetry(テレメトリー)※2を活用することで、機器の機能有無に依存せず多様なネットワーク機器を対象に、機器の状態や通信統計データなどを従来の約5倍の頻度で取得でき、より迅速かつ詳細な把握が可能になったとのことだ。
なお、ソフトバンクは今後、生成AIなどの最新技術も取り入れながら、運用のさらなる高度化を進め、「Autonomous Networks」のレベル4(高度自律運用)相当の運用を目指す。また、コアネットワークなど他のネットワーク領域にも同システムを展開し、迅速で安全な自律運用を実現するとともに、サービスのさらなる安定化と品質向上に継続して取り組んでいくと述べている。
※1 コアネットワークとアクセス回線を接続するIPネットワークのこと。
※2 ネットワーク機器からデータを自動的に送信する仕組み。プッシュ型で、リアルタイムに近い頻度で細部の状態を継続的に把握できる。
※2 ネットワーク機器からデータを自動的に送信する仕組み。プッシュ型で、リアルタイムに近い頻度で細部の状態を継続的に把握できる。
- 迂回可否自動判定システム概要
- 予兆検知基盤概要
(出典:ソフトバンク Webサイトより)









