「5G X LAB OSAKA」は、7月16日に締結した「5G関連ビジネスの創出に関する連携協定」に基づき、ソフトバンク、大阪市およびAIDOR共同体の3者が官民連携で運営する。5G関連ビジネスの共創を目的に掲げており、5Gのデモンストレーションを体験できるほか、5Gを活用した製品・サービスの検証などを無償で行うことができる。

また、5G関連ビジネスの創出を目的として、開発支援やビジネスパートナーのマッチングなどのビジネスサポートも行う。例えば、先端技術に関する講座の受講や専門家への相談が可能な「ビジネス開発プログラム」への参加などが可能だ。

3者は、「5G X LAB OSAKA」の運営を通して、5Gの活用を検討する中小企業やスタートアップなどを支援するとともに、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）を見据えながら、大阪における5Gを活用した新たな製品・サービスの創出を目指して取り組んでいく方針だ。

■「5G X LAB OSAKA」の概要

(1)展示・体験ルーム
5Gを活用した製品・サービス約20種類（10月1日時点）を展示した、5Gの技術を体感し新たなビジネスの発想を促進するためのスペース^※2。災害復旧や工事の自動化、画像検査に利用できる各種ロボットアームや、工場の遠隔作業支援や建設現場での施工検証などに向けたMR（複合現実）デバイスを活用したソリューション、車両などを遠隔地から低遅延で操縦できるシステム、ニューノーマル時代を見据えた人の密集を回避するデジタルサイネージや移動型サイネージなど、さまざまな業種別の製品・サービスを展示している。



(2)検証ラボ
試験用基地局を設置し、外部からの電場や磁場の影響を受けないように設計された「シールドテント」内で、5Gや4G LTEを活用したロボットの遠隔操作の検証や、高速・大容量の機能を検証するスループット測定など、企業が持ち込んだ機器やアプリケーション（コンテンツ）の動作検証を行うことが可能^※3。