双日ら4者、電動航空機による貨物輸送に向けた共同検証実施に合意
2025/1/22(水)
双日株式会社(以下、双日)、BETAベータ Technologiesテクノロジーズ Inc.(以下、BETA社)、ヤマトホールディングス株式会社、北九州市の四者は1月20日、北九州空港を拠点とする電動航空機による貨物輸送に向けた共同検証実施の基本合意を発表した。
今回の検証では、経済合理性や貨物の搭降載などの運用面、充電設備などの技術面の検証にくわえ、2025年夏には、BETA社製eCTOLイーシートール※(電動固定翼機)「ALIAアリア CTOLシートール」を使用した試験飛行の実施を計画し、電動航空機による貨物輸送の実用化に向けた共同検証を行っていくという。電動航空機による貨物輸送を想定した2地点間飛行としては、日本初(双日調べ)となる見込みだ。
また、同検証で使用する「ALIA CTOL」は、ジェット燃料を使用せず電動で空港の滑走路を離着陸する航空機だ。積載量560キログラム以上、航続距離約400キロメートル以上という性能を生かし、従来のトラックや船舶などの手段によりCO2を排出せず効率的な貨物輸送を実現する輸送方法として期待できる。
さらに、同検証では、従来の輸送手段を電動航空機で代替した場合の経済合理性のシミュレーションや貨物を搭降載する際のオペレーションなどの運用面、充電設備といったインフラなどの技術面を検証。北九州空港と宮崎空港の2地点間で試験飛行を実施するとのことだ。
※ BETAのeCTOLとeVTOLの機体構造は約75%が共通
eCTOL:Electric conventional take-off and landing eVTOL:Electric vertical take-off and landing(プレスリリースより)
eCTOL:Electric conventional take-off and landing eVTOL:Electric vertical take-off and landing(プレスリリースより)
(出典:双日 Webサイトより)