ニュース

SUBARU、次世代アイサイトのAI開発を加速 HPEの高性能サーバーを導入

2025/7/30(水)

SUBARUは、「2030年死亡交通事故ゼロ」の実現に向け、運転支援システム「次世代アイサイト」のAI開発を加速させている。この取り組みの一環として、日本ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)サーバー「HPE Cray XD670」をAI開発基盤として導入したことを発表した。
SUBARUが目指す「次世代アイサイト」は、同社が35年以上にわたり培ってきたステレオカメラによる画像認識技術と、最新のAI技術を高度に融合させるものだ。カメラで捉えた画像から対象物までの正確な距離を計測すると同時に、AIが対象物を瞬時に分類することで、あらゆる状況下における安全性の向上を目的としている。

この高度なAIモデルの開発には、膨大な画像データを高速で処理し、学習させるための強力な計算基盤が不可欠である。そこで同社は、AI開発拠点「SUBARU Lab」に、NVIDIA H200 GPUを搭載したHPEのサーバー「HPE Cray XD670」をオンプレミスで導入した。このサーバーは直接液冷方式による優れた冷却性能と省電力性を備えている。導入によって既存システムの2倍の性能が実現され、AIモデル開発の大幅なスピードアップが期待されている。

SUBARUは、世界中のさまざまな道路で実際に収集した膨大な走行データをもとに、リアルワールドで起こりうるリスクへの対処を追求している。今回導入した新たなAI開発基盤を活用することで、予防安全技術のさらなる進化を加速させ、「安全と安心」という価値の提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。


get_the_ID : 246148
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

ページ上部へ戻る