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スズキ、バイオガス実証事業実施でインドの全国酪農開発機構と合意

2022/9/7(水)

スズキ株式会社(以下、スズキ)は、インド政府関係機関のNational Dairy Development Board(全国酪農開発機構、以下NDDB)とバイオガス実証事業を実施することで合意、覚書を締結した。8月31日付のプレスリリースで明かしている。

インドは牛が多く、牛の糞尿にはCO2の28倍の温室効果を持つメタンが含まれ、大気中に放出されている。同事業では、メタンの大気放出を抑制し、牛の糞尿に含まれるメタンから自動車用燃料を精製することを検討する。

大気中のCO2は、光合成によって牧草に取り込まれ、牛の餌となる。牛から排せつされる糞尿に含まれたメタンは大気放出されるが、その糞尿を回収し、バイオガスを人為的に発生させて自動車用燃料を精製して利用することで、メタンの大気中放出を抑制することができる。

また、この燃料は、大気中のCO2を原料としているため、カーボンニュートラルな燃料だ。くわえて、バイオガス発生後の残りかすは有機肥料として利用でき、インド政府の有機肥料促進政策に貢献できる。

同社は、この取り組みをインド全土に展開することで、メタンの大気放出抑制やカーボンニュートラル燃料の普及に貢献する。さらに、農村地域の活性化や新たな雇用の創出、廃棄物の資源化、エネルギー自給率の向上、循環型社会の形成などにも貢献できると考えているという。

■スズキ 社長 鈴木俊宏氏のコメント
「スズキは、インドでのカーボンネットゼロの実現を目指すと同時に、農村の活性化とエネルギー自給率の引き上げに貢献してまいります。」

(出典:スズキ Webサイトより)

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