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スズキら、太陽光発電の余剰電力をシェア 再エネの利用効率化図る

2025/12/9(火)

「遠州脱炭素プロジェクト」のスキーム

スズキは12月5日、イオインダストリーと「遠州脱炭素プロジェクト」を活用しオンサイト・オフサイトPPA※1サービスの利用開始を発表した。

同プロジェクトは、静岡県の遠州地域に拠点を持つ参画企業が、中部電力ミライズとともに、遠州地域の脱炭素化への貢献を目的として太陽光発電の導入量最大化と有効活用に取り組むものだ。

今回の具体的な取り組みとしては、イオインダストリーの本社新居工場の屋根上スペースにおいて、中部電力ミライズが提供するオンサイトPPAサービス※2により、自社の電力需要以上の電気を発電する設備を設置。発電された電気は、イオインダストリーが同工場において自家消費するとともに、休業日等に生じる余剰電力を、中部電力ミライズがオフサイトPPAサービス※3の仕組みによりスズキの本社に供給する。

これにより、イオインダストリーは、電力が余剰になっても融通先が決まっていることで、屋根上の設置スペースを最大限に活用して太陽光発電を導入することが可能となる。同時に、スズキは、イオインダストリーから余剰電力を調達し、自社のサプライチェーンの脱炭素化を進めることができる。運転を開始した太陽光発電設備で発電し使用される電気は、年間で約70万kWh(スズキ:約10万kWh、イオインダストリー:約60万kWh)となる見込みとのことだ。
※1 PPAは、Power Purchase Agreement(電力購入契約)の略。
※2 利用者の敷地内に設置した太陽光発電設備などで発電する電気を、利用者が自家消費するサービス。発電した再生可能エネルギー由来の電気の使用量に応じサービス料金を払うため、利用者は初期負担無しで再生可能エネルギー由来の電気を利用できる。
※3 敷地外に設置した太陽光発電設備などから、電力系統設備を介して電気を供給するサービス。(プレスリリースより)

(出典:スズキ Webサイトより)

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