S&VLとマツダ、次世代車開発のデジタル技術・人間工学分野で協力 最新鋭シミュレータ活用
2025/12/8(月)
S&VL株式会社とマツダ株式会社(以下、マツダ)は12月4日、新世代自動車の開発におけるデジタル技術および人間工学の活用で協力することで合意したと発表した。S&VLが持つ高度なバーチャルテスト環境とマツダの自動車開発の知見を融合させ、より安全で快適な車両開発の加速を目指す。
近年、自動車業界では開発期間の短縮化に伴い、モデルベース開発(MBD)やシミュレーションを活用したデジタル開発が急速に進展している。同時に、自動運転や先進安全技術の普及により、車両の安全性や快適性に対する要求水準も高まっている。S&VLは、アジアで初めてという最新鋭のドライビングシミュレータ「DiM300」を導入したエンジニアリングサービス企業。同シミュレータは高い再現性と安全性を備えており、実車に近い環境でのバーチャルテストや、ドライバーの反応を計測する人間工学的な研究に適している。今回の合意は、こうしたデジタル技術による車両開発プロセスの強化に取り組むS&VLと、新世代自動車の開発を進めるマツダの方向性が一致したことによるもの。
高度なバーチャルテストサービス、デジタル開発技術、および人間工学的評価手法に関する共同研究や技術協力などが挙げられるという。これにより、ドライバーが運転中に何を感じるかといった「感性」の領域まで踏み込んだ評価を行い、革新的かつ人間中心の自動車開発を推進する。S&VLの村松英行代表取締役は、「人が何をどのように感じるかは自動車の性能にとって大変重要な評価事項だ。当社のシミュレーション技術とマツダの技術・知見を融合させ、デジタル開発推進をサポートしたい」とコメントしている。







