建物内でも自動運転 T2と三菱地所、基幹物流施設への実装目指して実証
2025/8/26(火)
T2と三菱地所は、T2が2027年に開始を目指すレベル4自動運転トラックによる幹線輸送を見据えて、物流施設における「建物内の走行」を実現させるため、国内で初めてとなる実証開始を発表した。
同実証では、物流施設内の高精度3次元データと、T2のトラックに搭載した「LiDAR(Light Detection And Ranging、レーザー光の反射により対象物までの距離や形状などを計測するセンサー)」から得た情報を照合させて、建物内走行に必要な自己位置の推定が技術的に可能かを確かめるという。
また、同実証では、第一段階として2025年7~9月にT2のレベル2自動運転トラックを用い、同一フロア上の直進走行を実施。次の段階として2026年よりランプウェイなども含めた複数フロアをまたがる走行および、バースでの発着もできるか技術検証を進め、「次世代基幹物流施設(以下、基幹物流施設)」への実装を目指すとのことだ。
なお、両社は、実証を経て、今後、T2のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送と三菱地所が開発する基幹物流施設を融合させ、持続可能な物流の実現および効率的な輸配送による環境負荷低減に挑戦していくと述べている。