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【CES2025】トヨタ、ウーブン・シティのPhase1建築完了

2025/1/20(月)

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は1月7日、CES 2025で、モビリティのテストコース「Toyota Woven City(以下、Woven City)」のPhase1の建築が完了し、2025年秋以降のオフィシャルローンチに向けて、その準備を本格化することを発表した。

今回の発表によると、2024年10月末には最初に実証を開始するPhase1の建物が完成した。同地で以前活用されていた静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本(以下、TMEJ)の東富士工場の建屋を一部残し、Woven Cityにおけるモノづくりの起点として活用するために、リノベーション工事を進めているという。さらに、Phase2の造成工事もすでに開始しており、モビリティのテストコースとして求められる要件を明確にし、Phase2以降の計画に反映していくという。

また、Woven Cityの設計にあたり、環境への配慮のみならずクオリティ・オブ・ライフの向上などヒトを中心に据えた取り組みを行っていることが認められ、日本で初となる「LEED for Communities」で最高ランクであるプラチナ認証を取得※した。今後内装工事やインフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、オフィシャルローンチを迎える予定だ。

さらに、モビリティのテストコースであるWoven Cityは「自分以外の誰かのために」という思いをもつInventors(インベンターズ/発明家)が「モビリティの拡張」を目指し、自らのプロダクトやサービスを生み出し、実証を行う場だ。Inventorsには、トヨタやウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下、WbyT)を含むトヨタグループ企業だけでなく、社外の企業やスタートアップ、起業家など同じ志をもつ企業や個人も含まれている。

今回の発表の時点で、Woven CityのInventorsとして、ダイキン工業株式会社、ダイドードリンコ株式会社、日清食品株式会社(以下、日清)、UCCジャパン株式会社、株式会社増進会ホールディングスが決定。公表済みのENEOS株式会社、日本電信電話株式会社、リンナイ株式会社とも引き続き検討を進めているという。今後はスタートアップや起業家、大学・研究機関の皆様にもWoven Cityを利用してもらうことを想定しており、2025年夏頃にアクセラレータープログラムの募集開始を予定しているとのことだ。

そして、Woven CityのInventorsとしての参加が決定している日清食品は1月7日、Woven City利用者がいつでもどこでも「最適化栄養食」を食べることができる環境を構築するとともに、「最適化栄養食」を継続的に食べている人の心身や行動などの変化を主観と客観双方の観点から確認し、その有効性を実証していくと発表した。

利用者がいつでもどこでも「最適化栄養食」を食べることができる環境を構築し、「最適化栄養食」を継続的に食べている人の心身や行動などのさまざまな変化を確認することで、その有効性を中長期にわたり実証していくという。

一方、Woven Cityの住民およびビジター(以下、Weavers:ウィーバーズ)については、2025年秋以降のオフィシャルローンチ時点ではトヨタおよびWbyTなどの関係者とその家族100名程度を想定しており、その後社外のInventorsやその家族などに少しずつ拡大していく計画だ。Phase1エリアでは最終的に約360名を予定しており、Phase2以降も含めて将来は2000名程度を予定している。ビジターについても、関係者から受け入れ開始し、2026年度以降一般の人にもWeaversとして実証に参加してもらうという。

* LEEDはLeadership in Energy and Environmental Designの略で、米国グリーンビルディング協会が運営する建築や都市の環境性能評価システムを指す。Woven Cityは2023年3月に取得。(トヨタ プレスリリースより)

CES 2025 プレスカンファレンス トヨタ 代表取締役会長 豊田章男氏


(出典:トヨタ Webサイト、および日清食品 Webサイトより)

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