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トヨタ、太陽電池向け加飾フィルムを展示 衣類等への活用も期待

2022/8/25(木)

太陽電池向け加飾フィルム

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、太陽電池向け加飾フィルム(以下、加飾フィルム)の展示を、SHIBUYA109店頭イベントスペースにて8月24日~26日に実施する。8月24日付のプレスリリースで明かした。

カーボンニュートラル実現に向けた動きが加速する中、再生可能エネルギーのさらなる普及拡大を目指し、従来の黒色や紫色だけでなく、周囲の景観に合わせてデザインできる太陽電池のニーズが高まってきている。加飾フィルムは、 トヨタ、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社(以下、NPAC)とF-WAVE株式会社と共同で2018年に開発したものだ。2021年3月〜継続中の熊本県での実証実験により、発電量を大幅に損なうことなく、太陽電池をカラフルに彩れることを実証している。

同フィルムは、幅広いカラーバリエーションを持っており、軽量な太陽電池に装着すれば、店舗や家屋壁面、モビリティの外板などへの搭載が期待される。また、シート状の太陽電池に装着すれば、将来、衣類や鞄、アウトドアグッズに搭載し、歩きながら発電することも期待できる。発電量については、青色の加飾フィルムを搭載した太陽電池で、1m2当たり63W程度の発電量を測定した。
※1 熊本県に設置した10m×10mサイズの加飾太陽電池の場合は、6.3kW程度の発電量を試算

また、同フィルムの色は、使用する顔料の選定によって幅広く変化させることが可能で、印刷技術と融合することで木目やレンガ調、迷彩柄などの意匠を表現することもできる。ただし、発色のため加飾フィルムの表面でわずかに光が反射するため、約10%ほどの発電量低下が発生する。例えば、加飾フィルムを装着した太陽電池は、加飾フィルム無しの場合と比べて、木目調では約90%※1、緑色では92%※1の発電量が確認されている。発電量の低下率は発色の濃さや色相によって異なるという

※2 複数の測定結果の平均的な値。


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