トヨタ、組織改正と人事異動発表 デジタルソフト開発センター新設へ
2023/9/11(月)
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は9月7日、2023年10月1日付の組織改正および役員、幹部職の担当変更について発表した。
今回の組織変更では、クルマ開発センターの一部、コネクティッドカンパニーの一部を集約し、デジタルソフト開発センターを新設する。一方、コネクティッドカンパニーは廃止するという。ほかにも、トヨタは、今後モビリティが社会システムの一部となる「社会システムプラットフォーム」の構築に向けたクルマの「知能化」や「ソフトウエアの実装」をスピーディに進めるフェーズに移行していくとのことだ。そのために、グループ内でソフトウエア実装を得意とする株式会社デンソー(以下、デンソー)をくわえた、ウーブン・バイ・トヨタ、トヨタの3社での連携を強化し、ソフトウェアを軸にモビリティの価値を高めていくという。
また、これらの組織改正に伴い、役員・幹部職(統括部長以上)でも、社内の分散した機能軸体制を変更、ソフトウエアに関する事業・開発を一体で推進し、3社の連携を強化するために担当変更を行う。具体的には、Mid-size Vehicle Company(チーフエンジニア)である皿田明弘氏が、デジタルソフト開発センター(センター長)へと異動。生産本部BR電池製造準備室(室長)である泉俊宏氏が、デジタルソフト開発センター(副センター長)に異動する。
さらに、デンソー関連では、デンソーの経営役員・Chief Technology Officerである加藤良文氏は、デンソーの経営役員・Chief Technology Officer※主務 兼 デジタルソフト開発センター(副センター長)に就任する。ウーブン・バイ・トヨタ関連では、ウーブン・バイ・トヨタの代表取締役・Chief Executive OfficerであるJames Kuffner氏が、デジタルソフト開発センター(Senior Fellow)に就任する予定だ。
くわえて、クルマ開発センター関連では、クルマ開発センター ソフトウエアファースト担当(Chief Project Leader)の白水浩一氏は、デジタルソフト開発センター 電子PF担当(Chief Project Leader)に異動。クルマ開発センター 自動運転・先進安全担当(Fellow)、およびコネクティッドカンパニー コネクティッドビジネス領域(統括部長)の鯉渕健氏は、デジタルソフト開発センター アプリケーション開発担当(Chief Project Leader)に異動するという。
ほかにも、コネクティッドカンパニー関連では、コネクティッドカンパニー コネクティッド技術領域(統括部長)の今井孝志氏が、デジタルソフト開発センター ソフトウエアPF担当(Chief Project Leader)に就任する。コネクティッドカンパニー ソフトウエアファースト担当(Fellow)の村田賢一氏は、デジタルソフト開発センター BEV STEP3担当(Fellow)に就任する予定だ。
また、Senior Fellow、Chief Information & Security Officer、Chief Product Integration Officer、デジタル変革推進室、情報システム本部 コネクティッドカンパニー(President)の山本圭司氏が、Senior Fellow、Chief Information & Security Officer、デジタル変革推進室、情報システム本部に異動する。コネクティッドカンパニー(Executive Vice President)の松岡秀治氏は、情報システム本部 BtoCシステム担当(Chief Project Leader)に異動する予定だ。
なお、トヨタは、ソフトウエアとハードウエアを両輪とし、従来の機能別組織を変更し、ソフトウエアファーストの新組織を新設すると述べている。
(出典:トヨタ Webサイトより)