トヨタと堺市、ドラレコ映像を消防活動等に活用する共同実証開始
2023/10/19(木)
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は10月17日、堺市と共に現場状況が分かりにくい火災や交通事故等の緊急を要する事案に対する共同実証実験を10月25日より開始すると発表した。現場付近を走行する車両のドライブレコーダーの映像を活用するという。
同実証では、協力企業と連携し、堺市消防管内を走るバスやタクシー、トラックなど約400台に搭載したドライブレコーダーからの映像を活用する。さらに、トヨタが開発した「選択した車両のドライブレコーダーの映像を閲覧できるシステム」を堺市消防局の消防指令センターに設置。119番通報だけでは把握しきれない現場の状況をより正確につかむために、消防指令センターのオペレーターが選択した付近の車両の映像を閲覧するという。また、トヨタは、同システムを、2022年12月から23年8月まで消防指令センターへ試験的に設置し、9か月にわたり検証を重ねてきた。現場の映像をあらかじめ把握することで、渋滞を回避したルート選択によるスピーディーな現場到着の実現、前もってレスキュー隊が出動し迅速な人命救助につながるなど、有効事例にもつながっているという。なお、同社は、今後システムの改良やプライバシーへの配慮などの議論を重ね、他自治体との検証も検討していくと述べている。
(出典:トヨタ Webサイトより)