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トヨタとKINTO、「KINTO Unlimited」立ち上げ

2022/12/8(木)

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)と株式会社KINTO(以下、KINTO)は、新しいクルマのサブスクリプションサービスとして、「KINTO Unlimited」を立ち上げた。12月7日付のプレスリリースで明かしている。

同サービスは、保険や税金などの諸経費を月額利用料に含めるKINTOのこれまでのサブスクサービスをベースに、「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を提供するものだ。これにより、サービス契約から返却するまでの間に通常下がっていくクルマの価値を維持する独自の仕組みを構築する。

「進化」の具体的な仕組みとしては、契約してもらったクルマに対し、ソフトウエアとハードウエアのアップグレードを提供することにより、クルマを届けた後の「進化」を実現する。ソフトウエアは、OTA(Over The Air)を通じたソフトウエアの更新により、衝突被害軽減ブレーキをはじめとしたToyota Safety Senseを、その都度最新に「進化」させていく(トヨタ初)。費用はサブスクの月額利用料に含めるため、ユーザーの追加の負担は不要だ。

ハードウエアに関しては、契約してもらったクルマにあらかじめ施す「アップグレードレディ設計」(トヨタ初)を通じて、ユーザーのニーズに合わせたハードウェアの装備や機能の後付けを可能にしていく。

「アップグレードレディ設計」では、配線の調整やセンサーの取り付けなど、アップグレードに必要な施工作業の大部分をクルマにあらかじめ織り込んでおくことで、実際に行う作業を簡素化させる。これにより、作業にかかる時間を大幅に短縮し、全国での施工に対応する。同時に、アイテムの選択肢も広がるため、多くのユーザーに「進化」を提供できるようになる。

ハードウエアのアップグレードの提供は、2023年の年央から始める。まずは、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、ステアリングヒーターなどをラインアップする。将来登場する装備や機能もその都度後付けできるように、アイテムの拡充を進めていく予定だ。なお、費用の支払いは、アイテムごとに、一括、もしくはサブスクの月額利用料への加算の2つの方法から選ぶことができる。

また、「見守り」の具体的な仕組みとしては、コネクティッドサービス「T-Connect」を通じて、ユーザーが運転する際のデータを収集・分析する。これにより、ユーザーとクルマ双方の「見守り」を実現していく。

コネクティッドサービス「T-Connect」を活用することで、アクセルやブレーキの踏み方などの基本的な挙動に加え、ハンドル操作やウィンカーを出すタイミングなど、ユーザーの運転データを収集・分析する。これにより、ユーザーごとに異なる安全な運転や燃費の向上につながるポイントを、専用のアプリを通じてアドバイスする。

当面、実証実験と位置づけるため、費用は追加で負担する必要はなく、将来的に、サブスクの月額利用料に含めて提供する。さらに、運転データに基づき、ユーザー一人一人に合わせた装備や機能のアップグレードも提案していく予定だ。

くわえて、コネクティッドカーケアにより、エンジンオイルを交換するタイミングを提案する。通常、エンジンオイルは、走行距離や運転の仕方、外部環境などにより劣化具合が異なるという。同サービスでは、この点に着目し、ユーザーの運転データをもとにオイルの状態を把握する。

これに基づき、従来、一定の期間や距離を踏まえて提供してきたエンジンオイルの交換を、専用のアプリやディスプレイオーディオなどを通じて、クルマごとの使用状況に合わせたタイミングで提案する。

まずは、エンジンオイルの交換の提案から始め、その後、メニューを拡充していく。費用はサブスクの月額利用料に含めるため、ユーザーの追加の負担は不要だ。

なお、両社は、アップグレードとコネクティッドの提供開始に向けて、2023年2月をめどに、「KINTO Unlimited」専用のアプリを公開するという。



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