トヨタL&F、リユースLiBを活用した定置用蓄電システム開発
2023/10/31(火)
株式会社豊田自動織機トヨタL&Fカンパニー(以下、トヨタL&F)は10月26日、定置用蓄電システム「MEGALORE(メガロア)」を開発したと発表。同システムは、電動フォークリフト用リチウムイオン電池「ENELORE(エネロア)」をリユースしたものだ。
「MEGALORE」は、最大42個の「ENELORE」をコンテナへ積載した大容量の定置用蓄電システムだ。「ENELORE」には、電池容量や劣化状態のモニタリング機能が設定されている。これにより、「MEGALORE」の安定稼働に貢献するという。くわえて、フォークリフト用電池は、交換を前提に設計されているため、車両からの回収が容易だ。さらに、直方体という形状からコンテナへの効率的に積載できる。また、トヨタL&Fは、経済産業省の「令和5年度 分散型エネルギーリソースのさらなる活用実証事業(DERアグリゲーション実証事業)※」に参画している。同社は、電力の安定供給に向けた取り組みの第一歩として、愛知県豊田市と共同で「MEGALORE」による電力使用量の平準化などの実証実験を2024年1月より行い、その有効性を検証するという。なお、同社は、今後実証実験で得られた知見や課題を下に改良を重ね、商品化を目指していくと述べている。
※ 多数の再生可能エネルギーや分散型エネルギーリソースを束ね、正確に制御する技術等の実証事業(プレスリリースより)
(出典:豊田自動織機 Webサイトより)