マンションでEVの充電・精算サービス SBイノベンチャー発「ユビ電」がプレ公開
2020/8/27(木)
ユビ電株式会社(以下、ユビ電)は、8月19日にEV・PHEVまたはPHV向け充電サービス「WeCharge」のプレサービスを開始した。
ユビ電は、ソフトバンクグループ社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー(SoftBank InnoVenture)」初回2011年の優勝案件で、2019年4月に会社設立に至った。事業内容には、「WeCharge充電サービスの管理・運営」と「環境価値創出事業」を掲げている。WeChargeは、電気を使いたい人と、電気を使わせてあげる人を、つなぐIoT充電サービス。マンションなどでEV充電設備が無い場合でも、駐車場・車室・車庫にある既設コンセントから充電が可能※で、電気を使いたい人(利用者)が支払い、電気を使わせてあげる人(管理組合)が充電量に応じて電気代費用の戻しを受け取る仕組み。
※:電気自動車への充電には、分電盤に専用の分岐回路を設置し接続されたEV用コンセントが必要。また、定格負荷電流が100V、6A以下のプラグインハイブリッド車では、軽負荷電動車両充電用コンセントに準拠するものを使用する必要がある(参考:ユビ電プレスリリース)
WeCharge充電スポットでは、コンセントや充電器に貼ってあるQRコードを、WeChargeアプリでスキャンするだけで使用可能。また、アプリで自宅マンションを「お気に入り」の充電スポットに登録すれば、QRコードのスキャンは初回のみで、2回目以降の充電は自動で記録される。WeChargeアプリは、2020年9月にiOS/Androidアプリストアで公開予定。今回のプレサービスではテスラ 、ジャガーのEV、ランドローバーのPHEVと連携し、それぞれが提供するコネクテッドサービスとも連携し、WeChargeサービスの体験版の提供を開始している(2020年8月19日時点)。
対応車種は、テスラのモデル3、モデルX、モデルS(コネクティッドサービス: Tesla ID)。ジャガーのI-PACE(コネクティッドサービス: Jaguar InControl)。ランドローバーのレンジローバーPHEV P400e、レンジローバースポーツPHEV P400e(コネクティッドサービス: Land Rover InControl)。
2020年内に、三菱自動車のアウトランダーPHEVへの対応を予定しており、日本国内で販売されている主なEV・PHV・PHEVへ、国産車・輸入車問わず順次対応を行っていく方針だ。
今後ユビ電は、2025年末までに日本全国のマンション24,000ヶ所、ホテル旅館27,000箇所へWeCharge充電スポットを広げる計画。また、マンション、ホテル旅館の他に、ゴルフ場、飲食店、商業施設、駐車場運営施設などにも、充電スポットを拡充していくという。