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ダイムラー、新モビリティコンセプト「Vision URBANETIC」を発表

2018/9/14(金)

メルセデスベンツは9月10日、新たなモビリティコンセプトである「Vision URBANETIC」を発表した。「Vision URBANETIC」は、人々や物資のオンデマンドで効率的な移動を可能にし、交通の流れを減らすことで、都市生活の質の向上を目指すというコンセプトだ。

自動走行する電動フレームであるシャーシーは移動する人や物資に合わせてボディを付け替えることができる。ライドシェアなど人を輸送する際は最大12人が乗車でき、物資の場合は最大10個のユーロパレット(W1200 x L800 x H144(mm))を運ぶことができる。 車両の長さは5.14メートルで、積載スペースの長さは3.70メートルだ。シャーシーには、ステアリング、制動、加速などの機能が備わっているため、本体が取り付けられていない状態でも次の作業場所に向かうことができる。また、自動の貨物システムを搭載しているので、ラストマイル配送用の移動拠点として使用することもできる。


車両には、複数のカメラおよびセンサーが備わっている。周囲を見渡し、通信しながら車両の前面にある大判ディスプレイで歩行者に意思表示をする。車両が近づく人を捉えると、サイドドアの周りの数百のライトユニットでクルマ側が人を検知していることを歩行者に知らせる。

さらに、このコンセプトには、需要と供給をリアルタイムで分析し、需要に基づいて効率的にルート設定をするシステムが組み込まれている。車両制御センターによって取得されたデータから、ニーズに応じて車両を送ることができる。これにより、待機時間と納期を短縮し、渋滞を回避することができる。また、今までよりも少ない車でより多くの人や物資を輸送することが可能となる。


完全自動運転のため、バッテリーの充電時間とメンテナンス期間を除けば、車両は年中無休で使用可能だ。ドライバーレスのため、運用コストも大幅に下がり、地方の公共輸送手段としての利用も期待される。また、排出ガスが出ないため、法的にアクセスが制限されている市街地やエリアでも走行ができる。実質的なノイズがないので、夜間配達など、商業利用にも大きな可能性を秘めている。

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