VW、「Polo」など伝統的車名をEVに継承へ コンセプトカー「ID. 2all」は「ID. Polo」として発売
2025/9/8(月)
フォルクスワーゲンは、将来の電気自動車(EV)に「Polo」や「GTI」といった伝統的なモデル名を引き継ぐ新しい命名戦略を発表した。第1弾として、これまでコンセプトカー「ID. 2all」として公開されてきたモデルが、2026年から「ID. Polo」の名称で発売される。顧客にとって親しみやすい車名を採用し、ブランドの歴史と電動化の未来を融合させる。
フォルクスワーゲンはこれまで、EV専用の「ID.」ファミリーを数字(ID.3、ID.7など)で区別してきたが、今後は長年親しまれてきたモデル名をEVにも採用する方針に転換する。
これにより、EVと内燃機関モデルの世界観をより直感的に理解できるようになる。この伝統車名の新戦略として最初のモデルが「ID. Polo」だ。ベースとなるコンセプトカー「ID. 2all」は、手頃な価格帯のコンパクトEVとして注目を集めていた。
また、スポーティモデルの「ID. GTI Concept」も、量産時には「ID. Polo GTI」として2026年に登場する予定で、「GTI」という強力なブランドを電動化時代に引き継ぐ。
さらに、コンパクトSUVセグメントでは、新型コンセプトカー「ID. CROSS Concept」を発表。この量産版は「ID. Cross」として、既存の「T-Cross」のEV版という位置づけで2026年末に発売される計画だ。
フォルクスワーゲンは、これらの新しいコンパクトEV群の投入により、EVをより手頃な価格で提供し、電動化の普及を加速させる考えだ。同時に、高品質な内装素材の採用や、物理ボタンとデジタル操作を組み合わせた直感的なインターフェースなど、ユーザーからのフィードバックを反映したクルマづくりも進める方針である。