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WHILL、グローバル投資ファンドのウーブン・キャピタルから資金調達完了

2022/5/20(金)

WHILL株式会社(以下、WHILL社)は、ウーブン・キャピタル(以下、Woven Capital)からの資金調達を完了した。5月17日付のプレスリリースで明かしている。
[2022.5.20 更新 タイトル中”連携の可能性も示唆”の記載に誤りがあったため、該当箇所を修正いたしました。不正確な情報を発信し、大変失礼いたしました。]
トヨタ自動車株式会社の子会社であるウーブン・プラネット・グループ(以下「Woven Planet Group」)の投資機能を担うWoven Capitalは、成長過程にある企業を支援するグローバル投資ファンドだ。調達資金は、生産体制のグローバル拡大やビジネスのサービス事業に重点を置いたリソース強化に用いられている。
WHILL社は、自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される、歩道・室内領域のための自動運転システムを提供している。2020年6月には羽田空港で実用化された。国外でもサンノゼ国際空港(アメリカ)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(アメリカ)、ダラス・フォートワース国際空港(アメリカ)、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(アメリカ)、ジェラルド R. フォード国際空港(アメリカ)、トロント・ピアソン国際空港(カナダ)、ウィニペグ国際空港(カナダ)などで実証実験を行っている。


また、自動運転システムを導入することで、複数のデバイスを同時に管理および操作することができ、自動走行および自動運転による無人での返却が可能だ。これにより、ユーザー体験の向上と便利なサービスを提供する。さらに、スタッフの負荷を軽減し、安全で効率的な運用を行うことができる。利用者自身で運転するモデルも提供しており、自由に空港内を散策し、ご自身のペースで自由に搭乗ゲートに向かうことができる。タンパ国際空港(アメリカ)ではWHILLを15台活用した。

さらに、WHILL社は、B2B2Cのビジネスモデルも展開している。電動キックボードのシェアリングサービスを展開する米国のBirdは、専用のアプリを通じて、ニューヨーク、サンディエゴ、サンフランシスコでWHILLのレンタルを運用中だ。

▼関係者のコメント
■WHILL社 代表取締役社長 CEO 杉江 理氏のコメント
「10周年に合わせてこの資金調達を実施できたことを嬉しく思います。WHILL社は2012年以来、革新的な近距離モビリティのハードウエアとソフトウエアを開発してきました。今後10年を見据え、増大する需要に対応するために事業を拡大し、空港、病院、および人々が近距離移動を必要とする歩行領域のサービス展開を加速させます。今回の資金調達により、Woven PlanetとWHILL社のモビリティ製品およびサービス連携の可能性が創出されました。Woven Planetは私たちと同じようなミッションを掲げています。今後はWoven Planetの持つ豊富なつながりと知見を生かし、私たちの事業を成長させてまいります。」

■Woven Capital プリンシパル 加藤 道子氏のコメント 「WHILL社は、何十年も真の意味で革新が今まで起こってこなかった業界を変革しています。世界中で2億人以上いる歩行が困難な方々に新しいモビリティを提供することで人と人をつなげ、健康と生活の質の向上に多大な影響を与えます。WHILL社は、革新的なモビリティを10年間提供してきた実績で業界をけん引しており、モビリティを通じてすべての人が最高の生活を送れるように貢献すると信じています。」

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