Will Smart、公共ライドシェア向けシステム基盤提供へ
2024/11/6(水)
株式会社Will Smart(以下、Will Smart)は11月1日、交通空白地における公共ライドシェアの推進に向けて利用者予約システム、運行管理/予約管理システム、ドライバー用アプリ、IoT車載デバイス等を集約した公共ライドシェア向けシステム基盤の提供を発表した。
同基盤は、Will Smartがカーシェアリングシステムの開発で培った車両データ取得技術を活用したものだ。同基盤を活用することで、車両の状態をリアルタイムで可視化することで乗客の安全性を確保することができる。さらに、同基盤では、旅客運送業の業務フローを考慮しながらライドシェアの各種オペレーションの自動化を実現。これにより、運行管理者は、人手をかけずにサービス品質を維持できるだけでなく、旅客運送に求められる安全性に基づいた輸送サービスを提供できる。
また、Will Smartは、2024年6月に包括連携協定を締結した長崎県平戸市で、2024年11月29日から開始予定の観光客向け公共ライドシェアの実証運行へ同基盤を提供することを決定している。今後同基盤を公共ライドシェアの共通基盤として複数の自治体へ導入することを目指しているという。そして、自治体の費用負担を抑えながら公共ライドシェアを推進し、地域共創による交通空白地対策の実現にむけて取り組んでいくと述べている。
■Will Smart 代表取締役社長 石井 康弘氏のコメント
Will Smartはこれまで「移動の支援」をテーマに鉄道やバスなど人や物の移動によって経済活動を行う事業者の皆様の課題解決にITの分野で取り組んでまいりました。現在、全国の公共交通は人口減少による担い手不足で存続が危ぶまれており、住民の生活の質や観光客の移動の利便性に直結する深刻な社会課題となっています。それに対してWill Smartは人口減少時代においてもデジタル技術を活用して少ない人手で安心・安全な公共交通サービスを維持することを目指しており、平戸市での実証運行では公共ライドシェアの有効性やニーズを確認するとともに、システム基盤の安全性や利便性をさらに向上させて、新たな交通手段の選択肢の一つとして公共ライドシェアを確立したいと考えています。今後も全国の自治体および地域の関係者の皆様との共創により移動の課題解決に向けて取り組んでまいります。