ウーブン・プラネット、車両OS開発のRenovo Motors買収
2021/9/30(木)
ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(以下、ウーブン・プラネット)は、Renovo Motors, Inc.(以下、Renovo Motors)を買収した。9月28日付のプレスリリースで明かしている。
Renovo Motorsは、シリコンバレーを拠点とし、先進的な自動車向けオペレーティングシステムを開発している。ウーブン・プラネットは、今回の買収により、オープンな車両開発プラットフォームであるAreneの開発を強化する。Areneの強化内容は、「チーム形成」「複数のOEMの環境でも動作するプラットフォームとソフトウエアの提供」「強固な技術エコシステムの確立」だ。チーム形成では、ソフトウエア・デファインド・ビークル(Software Defined Vehicle:ソフトウエアをまず定義し、それに基づいて設計された車両)のインフラ構築を目指す。「プラットフォームとソフトウエアの提供」では、ハードウエアに依存しないオペレーティングシステムを確立するという目標を掲げている。
なお、ウーブン・プラネットは、自動運転技術、次世代の自動地図生成技術、車両OS技術における世界トップクラスのエンジニアや専門家によるチームの構築を前進させるという。さらに、未来のモビリティ社会に向けて開発を加速させると述べている。
■ウーブン・プラネット・ホールディングス ソフトウエア・プラットフォーム シニア・バイス・プレジデント ニコス・ミハラキス氏のコメント
「今回のRenovo Motorsの買収は、世界のモビリティに変革を起こすというウーブン・プラネットの目標を支えるものです。私たちの『Mobility to Love, Safety to Live』というビジョンに向けて、車の開発におけるプログラミングをオープンなものにすることです。つまり、安全性やセキュリティを第一に、車両ソフトウエアの開発をシンプルにし、デプロイ(実装)の頻度を高めることで、誰にでも車両向けプログラムの開発が可能になる環境をめざしていきます。この分野に関してRenovo Motorsは深い知見を持っており、私たちはRenovo Motorsの将来性を高く評価し、独自の価値に感銘を受けました。Renovo Motorsは、技術的にもカルチャー的にも最適なパートナーであり、モビリティ技術の新時代をともに切り開くことに大きく期待しています。」
Renovo Motors CEO クリストファー・ハイザー氏のコメント
「私たちは、ウーブン・プラネットのチームが築き上げてきたものに敬意の念を抱いており、全ての人にとって非常に有益、かつ包括的なモビリティソリューションを一緒に作り出していくことを楽しみにしています。私たちは、業界で最も優れたユビキタスなソフトウエアと、自動車技術をつなぐという共通の目標に向かって進んでいます。ウーブン・プラネットとトヨタは、私たちが常に目標としていたことを世界規模で実現しようとしているパートナーであり、とても嬉しく思います。」
(出典:ウーブン・プラネット Webサイトより)