アイシンら、自動バレー駐車(レベル4)に成功 機械式駐車設備に自動駐車
2024/1/26(金)
株式会社アイシン(以下、アイシン)と新明和工業株式会社(以下、新明和工業)は1月25日、機械式駐車設備に自動で駐車する「自動バレー駐車」(レベル4)に成功したと発表。同実証は、国内で初めて(自社調べ※1)、車載システムメーカーが開発した自動走行および駐車システムを搭載した車両を、設備側と連携して実施したという。
※1【調査年月】2024年1月
【調査範囲】国内における同種事業の既報道内容確認、および公益社団法人 立体駐車場工業会加盟企業の動向把握
アイシン調べ(プレスリリースより)
同実証では、車両と機械式駐車設備に設置したコントロールユニット内にそれぞれの専用アプリを搭載。連携に関する初期設定を行ったあとに、新明和工業の敷地内に設けた乗降場所から車両アプリ上で目的地を当該機械式駐車設備に指定する。これにより、車両アプリと機械式駐車設備アプリが連携し、車両が自動で機械式駐車設備に入出庫できるかの検証を行った。【調査範囲】国内における同種事業の既報道内容確認、および公益社団法人 立体駐車場工業会加盟企業の動向把握
アイシン調べ(プレスリリースより)
さらに、同実験では、自動運転車両を認識した機械式駐車設備が、新明和工業が開発したシステムにより指定パレットの呼び出しや車両の格納、ゲートの開閉を自動で行った。くわえて、アイシンがVisual SLAM※2を用いて開発した自動走行、および駐車技術を用いて駐車経路を制御し、段差や高い駐車精度が求められる機械式駐車設備に自動駐車することに成功している。
※2 車載カメラの映像を用い、周辺の地図作成を行うとともに、自車両の位置・姿勢を推定する技術(プレスリリースより)
なお、両社は、今後情報の共有やデベロッパーへの提案活動などを協力して行うなど、自動バレー駐車の実用化に向けて共に取り組んでいくと述べている。