ミツフジは、デジタル田園都市国家構想において、「MITSUFUJI 03」を活用した京都府の「けいはんなサステナブルスマートシティ」事業の採択を受けている。「MITSUFUJI 03」は、体の状態が可視化できるLTE通信機能付きのスマートウォッチだ。

今回の取り組みの目的は、移動による住民の健康意識の変化、行動変容を図り、アプリによるデジタルマーケティングの仕組みを導入することだ。これにより、地元企業の新規事業創出などの支援を行い、地域経済の活性化を目指す。さらに、同取り組みには、ANA X株式会社(以下、ANA X)が、パートナー企業として参画している。

具体的な取り組み内容としては、京都府精華町の住民約1500名を対象に「MITSUFUJI 03」を配布する。さらに、利用者には、ANA Xとミツフジが共同で開発したモバイルアプリサービス「03 Pocket」をインストールしたスマートフォンを携行してもらう。これにより、町内企業や店舗で利用するポイントやANAのマイルがためることができる。

くわえて、今回の取り組みでは、スマートウォッチからバイタルデータを取得している。取得したバイタルデータを基に最適な健康行動のリコメンドを計算し、利用者のアプリに届けるという。ほかにも、町内に設置されたデジタルサイネージに、利用者の健康に基づいた商品やサービスなどのレコメンドが表示される予定だ。

なお、ミツフジは、デジタル技術やビッグデータを活用することで、地域住民が幸福を感じるスマートシティを推進する自治体や企業と連携する。そして、誰もが見守られ、安心・安全で暮らせる持続可能なまちづくりの構築を目指すと述べている。