モータースポーツは、敷居が高いイメージから気軽に始めることが難しい。また、競技用車両は専門的なカスタムをしており、一般的な中古車販売店などではほとんど取り扱われていない。

そのため、これからモータースポーツを始めようとしても、競技用車両を入手することが困難だ。自分で競技用にカスタムする場合も、実際にレースに出るまでに多くのコストと時間が掛かる。また、すでに競技用車両を保有している人にとっても、気軽に車両を買い替えることは難しい。競技仕様にカスタムすると買取店の査定ではほとんど値がつかず、パーツを外して別で売ったり、カスタム内容に見合わない安い金額で車両を手放したりと、さまざまな問題があるという。

競技仕様にカスタムされたクルマを買いたいニーズと売りたいニーズがあるにも関わらず、双方のニーズを満たした取り引き場所がないというのが現状だ。

そこで、「TOYOTA GAZOO Racing」と「Ancar」は連携し、競技用車両を個人間で売買できるサービストライアルを12月1日から開始した。TOYOTA GAZOO Racing公式サイト内に告知・掲載され、Ancarプラットフォーム内で出品・購入可能だ。競技用車両を売りたいユーザーとこれからモータースポーツを始めたい人をマッチングし、個人間売買により中間マージン・消費税をカットすることで、希望価格で取り引きができる。また、取り引きを通じて、同じ趣味を持つ仲間との新たな出会いの場を提供できる。

希望するユーザーには専門ショップのGR Garageで納車や点検を行うことも可能。同サービスはまず「GR Garage 水戸インター」で開始し、協力店舗を継続的に募る方針だ。