AZAPA、水素で走る超小型モビリティを北京モーターショーで発表
2020/9/29(火)
エンジニアリング会社のAZAPA 株式会社(以下、AZAPA)は、9⽉26⽇から10⽉5⽇まで中国・北京で開催しているAuto China 2020(北京モーターショー)で、超⼩型モビリティのコンセプトカー「AZAPA-FDS Concept※1」を世界初公開した。
※1 FDS: Flexible Decomposition Structure と Function Domain Systemの2つの意味を併せ持つ。Flexible Decomposition Structure はアッパーボディ,アンダーボディ(P/F)をモジュール構造化したもの。Function Domain System は各機能のシステムをモジュール化したもの
■2021年の市販化を目指す
AZAPA-FDS Concept は市販を見据えた2⼈乗り超⼩型モビリティとして世界初の燃料電池⾞※2となる。⽇常における近距離移動での使⽤を想定して開発しており、1回の⽔素充填で約100kmの⾛⾏が可能だ。※2 AZAPAの発表による
⽔素の充填は数秒で完了するため、長時間の充電やバッテリー交換の必要が無いのが特徴。AZAPAは2021年度中にAZAPA-FDS Conceptの市販化を⽬指す。また、AZAPAでは超⼩型モビリティの燃料電池仕様のほかに、バッテリーEV 仕様も開発。普及に向けて協⼒企業とコンソーシアムを設置し、超⼩型モビリティの利活⽤や開発・⽣産の課題解決に向けた研究を⾏う。
さらに、⽔素社会への転換を推進するため、マイクログリッド※3の設置推進に向けた⽔素コンソーシアムも協⼒会社と設⽴する予定で、⽔素インフラの普及とその利活⽤を同時に進める考えだ。
※3 マイクログリッド: ⼤規模発電所の電⼒供給に頼らず、コミュニティでエネルギー供給源と消費施設を持ち地産地消を⽬指す、⼩規模なエネルギーネットワーク。
■新プロダクトマークも発表
今回の北京モーターショーで、AZAPAは新たなプロダクトマークを発表した。このマークはコーポレートマーク(CIマーク)とは別に制作したもの。AZAPAの「 A 」をモチーフに、同社が重点的に取り組む「エネルギー領域」「モビリティ領域」「コミュニケーション領域」の3つを表現しており、今後は⾃社で開発した製品に対し使⽤する方針だ。