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新型コンセプトカー・BMW i Vision Deeが描く「現実×デジタル」の走行体験【CES2023】

2023/1/25(水)

CES2023年で発表されたBMWの最新のコンセプトカー「BMW i Vision Dee」

CES2023年で発表されたBMWの最新のコンセプトカー「BMW i Vision Dee」

BMWグループは、ラスベガスで開催したCES2023で、最新のコンセプトカー「BMW i Vision Dee」を公開した。最大32色まで変更できる外装や、ヘッドアップディスプレイと連動したデジタル体験などの最新技術を披露した。なお、イベントには俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏も登場し、会場を沸かせた。

「最大32色」変幻自在のボディカラー

「BMW i Vision Dee」

「BMW i Vision Dee」


BMWグループは、CES2023において、自動車の中と外で未来のデジタル体験のビジョンを共有できるコンセプトカー「BMW i Vision Dee」を発表した。同車は、新しいデザイン言語を採り入れた未来型のミッドサイズ・セダンだ。

「Dee」という名称は「Digital Emotional Experience」の略で、今後の人とクルマの結びつきを強めることを意味している。カラー・チェンジ・テクノロジーの使用に磨きをかけており、前回のCESでは、黒から白に変化する機能を備えた「BMW iX Flow Featuring E Ink」を発表したが、今回の「BMW i Vision Dee」では、車体の外装を最大32色に変更することができるようになった。E Inkテクノロジーのフルカラーバージョンを、世界で初めて車両の外装パネルに使用する。

BMWグループの協力パートナーであるE Ink社の電子ペーパー・フィルムをボディに貼ることで、このカラーディスプレイを実現。ボディ表面は240のE Inkセグメントに分割され、それぞれが個別に制御できる。これにより、ほぼ無限のパターンを数秒のうちに生成し、変化させることが可能だ。フィルムのトリミングに使用されるレーザー切断プロセスと電子制御設計は、E Inkとの提携により開発された。この技術の曲面への適用とアニメーションのプログラミングは、BMWグループの社内エンジニアによって開発された独自技術だという。


現実とデジタルが融合した走行体験

同車のデジタル技術の一つである「BMW Mixed Reality Slider」は、先進的なヘッドアップディスプレイと組み合わせることで、「BMW i Vision Dee」のデジタル面での中心機能を操作・制御することができる。ドライバーは、インストルメントパネルの内蔵センサーを使用して、ヘッドアップディスプレイに表示するデジタルコンテンツの量を自分で決定することが可能だ。

「アナログ」、「運転関連情報」、「通信システムのコンテンツ」、「拡張現実の投影」、「バーチャル・ワールド」の5段階を選択できる。並行して、調光可能なウィンドウを使用し、現実を徐々にフェードアウトさせることも可能だ。追加のツールは必要なく、複合現実を体験できるという。

また、ヘッドライトと一体化したBMWキドニー・グリルには、共通のフィジタル(物理とデジタルの融合)アイコンが均一な表面に形成されており、車両がさまざまな表情を見せることに成功した。ドライバーの喜び、驚き、承認などのムードを視覚的に表現することが可能で、ドライバーのアバター画像をサイド・ウィンドウに投影すれば、さらなるパーソナライズ化もできる。

BMW Mixed Reality Sliderと先進型のヘッドアップディスプレイを搭載した車両は、2025年以降の「ノイエ・クラッセ」モデルに導入される予定だ。

「BMW i Vision Dee – BMW Mixed Reality Slider」BMWプレスリリースより

デジタル世界への入り口となるクルマ

デザイン面は、デジタル体験とBMWブランドのDNAに注目するため、意図的に縮小された。エクステリアは、BMWブランドの中核をなすクラシックな3ボックスセダンのデザインに。キドニー・グリル、ツイン・サーキュラー・ヘッドライト、ホフマイスター・キンクといったBMWの特徴である伝統的なデザイン要素を再構築し、アナログな要素に代わってフィジタル・アイコンが採用され、デジタルでありながら人間的なキャラクターになるよう目指したという。

インテリアでは、デジタル体験とドライブの楽しさを高める新しい感覚を妨げないように、素材、操作系、ディスプレイは使用量を減らした。ステアリングホイールは、中央に縦長のスポークを配した斬新なデザインにしており、近づいたり、触れたりすると、親指で操作できるタッチポイントが浮かび上がる。これらのタッチポイントは、フロントスクリーンに映し出されるコンテンツの選択を制御し、ヘッドアップディスプレイとともに、「手はハンドルに、目は道路に」という原則をサポートするという。

このコンセプトカーについて、BMWグループ・デザイン責任者であるエイドリアン・ヴァン・ホーイドンク氏は、「クルマそのものがデジタル世界への入り口となり、ドライバーは常にコントロールすることができる。正しい方法で導入されたテクノロジーは、価値ある体験を生み出し、ドライバーをより優れた存在にし、人間と機械の距離を縮めてくれるでしょう」と語った。

アーノルド・シュワルツェネッガーもゲストで登壇した

アーノルド・シュワルツェネッガー氏もゲストで登壇した


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