BOLDLY、OsakaMetroらの実証に自動運転バス走行業務等提供
2023/1/23(月)
BOLDLY株式会社(以下、BOLDLY)は、大阪市高速電気軌道株式会社(以下、Osaka Metro)などと共同で実施した実証実験において、自動運転バスの走行業務および遠隔監視システムの提供を行った。1月20日付のプレスリリースで明かしている。
同実証実験は、自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」(仏Navya社製)2台を活用し、2025年大阪・関西万博会場への来場者輸送を見据えて、2022年12月1日~23日に実施した。具体的には、走行ルートによって自動運転レベル4と自動運転レベル2を使い分けて自動運転バスを走行させた。舞洲スポーツアイランドに設けた「舞洲実証実験会場」内のテストコース(私有地)を添乗員が運転操作に関与しない自動運転レベル4で走行。「舞洲実証実験会場」と最寄りのバス停である舞洲東バス停間の公道を、車内のオペレーターが一部の運転操作を行う自動運転レベル2で、自動運転バスを走行させている。
さらに、「舞洲実証実験会場」内のテストコースで実施した自動運転レベル4の実証では、テストコース内の信号機と自動運転バスが通信により連携する信号協調を行った。くわえて、BOLDLYの運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」で走行ダイヤとルートを遠隔地から指示している。これにより、実際に、車内の添乗員が一切運転操作を行うことなく「NAVYA ARMA」をダイヤ通りに走行させ、自動運転レベル4での走行を実現した。
一方、テストコースおよび公道で実施した実証では、「Dispatcher」と、「NAVYA ARMA」および先進モビリティ株式会社が改造した自動運転車両「ポンチョ」を接続した。これにより、Osaka Metroの遠隔監視者一人が、「Dispatcher」を用いて2車種・計3台の自動運転車両の遠隔監視を行うほか、緊急時を想定して遠隔地から「NAVYA ARMA」の停止や発車指示を行う検証を実施している。
また、凸版印刷株式会社のアテンドサービスとAGC株式会社のガラス製透明スクリーン「Glascene」※を活用した実証も行っている。同実証の目標は、将来的な自動運転レベル4での無人自動運転サービスを見据え、添乗員がいなくても乗客が安心して利用できることだ。
※ プロジェクターの映像を投影できるガラス製透明スクリーン。映像を投影していない時は透明な窓ガラスだが、投影時はクリアな映像を映し出すことができる。(プレスリリースより)
なお、同社は、今回の実証実験で得た知見を活用し、今後、公道での自動運転レベル4の早期実用化に向けた取り組みを加速させていくと述べている。